人間万事 | さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

酒場であったあんなこと、こんなこと。そんなことを書いてます。ほとんど、妄想、作話ですが。

友人たちが、昼から集まり花見しながら酒だ、宴会だっていうときに、俺ときたら休日出勤にあたっちまった。
宴会自体は随分と前から決まっていたことで、俺はそれをずっと心待ちにしていたというのに、当日蓋を開けてみたら、その日がたまさか俺の休日出勤日に当たってたっていうんだから、なんつーか、文句や泣きごとを言い出したらキリがないから、まあ、簡単に言うが、ため息だ。
そんな当日の朝、ため息つきながら食ったのが、小田急沿線でしか食えない名物、



箱根そばだ。



立ち食いそばだけど座っても食べられるうえ、そこそこ美味しく、朝10時まではサービスの朝そばなるものが290円でいただけるのが、輪をかけて嬉しい。
大盛りにしても110円アップで済むというのもまた嬉しい。
だが、それを悠長に食っていたおかげで、電車をのりすごし、仕方なく職場までタクシーで向かうことになり1000円取られるのがたまらなく悲しい。
いや、本当は910円しかかからないのだけど、職場に着く寸前までは820円なのよ。
で、
「ここで、いいです。」
って言ってるのに、運ちゃんったら、
「ここじゃ、止められないんで、もうちょっと進みますね。」
って、車進めた瞬間、メーターカチャ!
なんか、悔しいじゃん。
だから俺は1000円札差し出し言ってやるのさ。
にっこり笑顔で。
「おつりいいっすよ!」
って。
本当のところはどうなのか知らないけれど、そういう場合のおつりは会社に申告なしに、つまりチップとして運ちゃんが受け取っていいっていう噂じゃん?
「この客、釣りいらねえよ!の客やったんか。しまった!メーターカチャやらずに、あそこで客のいうとおりおろしておけば、180円の儲けやったやん。うーーー損したわーーー!こんな90円ばかりもろうたって嬉しくないわー!」
って、俺が降り去ったあと、運ちゃんが地団駄踏んでくれれば、俺の悔しさも帳消しってもんさ。


俺って性格悪いかね?

まあいいや。

そんな性格が悪い俺かもしれないけれど、ちゃんと見守っていてくれる女神はいるのかもしれない。

なんと、宴会の後に予定されていた、目黒川を船に乗って渡り川岸に咲く桜を鑑賞しながら飲むツアーってのは、開始が夕方の7時近くだっていうじゃないか。
それなら、仕事を終えて職場をでてまっすぐ向かえば間に合うじゃないか。
俺は、定時に職場を出るや否や全速力で走ったさ。

しかし、あまりにも張り切って急ぎすぎたかね?





波止場に着いたはいいが、誰もいないという・・・

で、仕方ないからさ、時間つぶしに波止場に隣接しているちょいと小洒落たパブみたいなところに入ったわけだけど・・・



生ビールと、



小皿にこぢんまりと盛られた、その気になれば一気食いできそうな漬物、店ではピクルスって呼んでたけど、それだけで、たったそれだけで、


それだけにもかかわらず、


それだけしか頼んでないっていうのに、



聞いてよ、奥様!


あーた!(アナタの意)








1050万円
※ちょいと話盛ってます。話1/10000でお願いします。

ってのは、なんだろう?

箱根そば、ありがとう!

心の底からあいつが愛おしくなったっていう話さ。

なんて言ってたら、みんな揃ったので、それでは、船に乗って来ようと思います。

ではまた。