さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

酒場であったあんなこと、こんなこと。そんなことを書いてます。ほとんど、妄想、作話ですが。


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どういうわけか、店の扉が開かなかった。

ガタガタと外から扉を動かそうとしている俺に気付いた店の女の子が、こちらにやってくると、中から扉を開けてくれた。

漸く店の中に入ることができた俺に、彼女はクスッと笑うと言った。

「この店の扉は開きにくくて、右に上げるコツがあるのよ。」

 

 

 


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いつだったか西船の激安スーパーで青パパイヤが安く売られていたので買ってみた、という事をブログに書いた。

購入したはいいが、それっきり青パパイヤは冷蔵庫の野菜室に入れられたまま、放置されていた。

購入してから2週間ほどたった頃だろうか、休日の昼に、ふと、このままでは青パパイヤが痛んでしまうかもしれない、いやもう既に痛んでいるんじゃないか?と青パパイヤの事を思い出し、冷蔵庫から取り出してみた。

幸い、それは痛んではいなかった。適度な硬さを保っていた。

どうやら、青パパイヤ、結構日持ちをするものらしい。

しかし、だからといって、また冷蔵庫に戻すのも青パパイヤに申し訳なく思えた。

それは、山で遭難した人を漸く見つけ、ヘリに乗せたものの、

「お、まだ元気そうじゃん。あと2,3日は大丈夫みたいね。」

とまた舞い戻って山に降ろしてくるような行為だ。

俺には到底そんな冷たい仕打ちはできなかった。

折角の機会だし、俺は兼ねてから考えていた、パパイヤチャンプル作りに取り掛かることにした。

まずは青パパイヤの皮をむく必要があった。

俺はハネジューメロンサイズの青パパイヤを縦に2分割にした。

中から黄パパイヤのような無数の黒い種がごっそりと顔を出すのかと思いきや、中は意外にも伽藍としていた。

それが青パパイヤの種なのか、内壁にはぽつぽつとした微小の白い粒子がこびりつくように存在していた。触るとそれはどこか砂壁のような触感だった。

俺はスプーンでそれらをボリボリと削ぎ落した。

それから、さらに4分割にして、外側の青い皮を包丁で剥きにかかった。

しかし、これがリンゴの皮を剥くようには容易にはいかなかった。

思いの外、硬く、力が要った。下手をすると自分の指まで切ってしまいそうだった。

俺はさらに8分割にまで細かくした。

それでも、包丁の進みは悪かった。

俺はまな板に8分割にされた青パパイヤを皮がまな板に垂直になるように横たえると、サンドイッチの耳を切り落とすような寸法でそれを切っていった。可食部分も多めに切り落とす羽目になってしまったが、指を切るよりはましだった。

それから青い皮が取れた可食部分を、できる限り薄く包丁でスライスした。

しかし、スライスされたそれらは俺の記憶にある、沖縄料理専門店のものに比べると、2倍以上の厚みがあるように思えた。

青パパイヤのすべてを索状に切り刻んでしまうと、俺はフライパンにオリーブオイルを入れ、それを火にかけ、適度に熱を持ってきたところで、索状に切り分けた全ての青パパイヤをそこに投じた。

パパイヤチャンプルを作るにあたって参考にしていたネットのサイトに、ツナ缶を入れるといいと、書いてあったのを思い出し、戸棚に一つ残っていたツナ缶も開封し入れてみた。

味付けは白だしと塩コショウで行った。

炒めること数分、硬かった青パパイヤもしんなりしてきた。

俺はそれを器に盛ると、写真に収めた。

 

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初めて作ったにしては、なかなかに美味しかった。

俺はアマゾンプライムの映画(何の映画だったかは忘れてしまった。)を観ながら、ビールを飲みつつ、作ったパパイヤチャンプルを食べた。

気付くと一人で全部食べ終えていた。

夜になると、妻が帰ってきて、料理を始めた。

途中、ツナ缶が無いと騒ぎ始めた。

「いや、あれ、使っちゃったけど。昼にパパイヤチャンプル作ってね。その時に使っちゃった。いけなかったかね。」

俺は正直にそう告げた。

「別にいいけど。」

妻はそういうと、それから、

「私のは?」

と聞いてきた。

「いや、全部食べちゃったよ。それにそんなに量も無かったんだ。皮剥いたら、身はほとんどなくなっちゃった。すげえ、剥きづらいんだよ、青パパイヤの皮って。知ってた?」

そんな俺に彼女は言った。

「ピューラー使えばよかったのに。」

「ピューラー?」

怪訝な顔をする俺に彼女はキッチンの引き出しから何かを取り出すと、

「これよ。」

と差し出してきた。

俺はそんなものが家にあったとは知らなかった。

初めてみるピューラーとやらは、ごついT字剃刀のようなものだった。

試しに人参の皮を剥いてみると、さほど力を加えなくても面白いようにスイスイと皮が剥けた。

調子に乗って剥き続けたら、自分の指の皮まで剥いていた。

 

 

 

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