「人の気持ちを理解できる人間になりなさい」っていう教訓をよく耳にするんですけど…。これって大変だなぁと思いまして。何が大変かっていうと、ホントに分かったら大変なんですよね。自分のことだけでも痛いのに、人の気持ちまで分かったら痛くて仕方ない。
私達はごくごく身近な人の痛みは共感できると思うんですが、もうちょっと離れてる人達の分まで共感していくと、それはそれはものすごい痛みを感じることになると思うんです。でも、そこで痛すぎて全部手放してしまったら折角感じた痛みは意味がなくなってしまう。
この教訓の本当の意味は人の痛みを自分のことのように感じて、その痛みも乗り越えられるほど強くなりなさいってことじゃないかと思ったりします。自分の痛みだけでは人は強くなることも優しくなることもできないのかもしれません。やらなければならない課題は多いほうが身につきますからね。
すべての人の気持ちを理解して痛みを共有してあげるなんて神様にしかできないと思いますが、今日より明日は一人でも多くの人の気持ちを理解してあげれるようになりたいと思います。心もきっと鍛えれば強くなるからね。