とある本を読んでいて、なぜ私は「ロジャームーア」版の「007」が好きで、「ダニエルクレイグ」版のそれは好きになれないのかが分かった。

  最近の「007」には余裕がないのだ。
  一生懸命、精一杯がんばって敵をやっつけているのである。
  そこが疲れる。

  その点「ロジャームーア」版には、余裕がある。
  余裕綽々な感じで敵と格闘している。
  たぶん、多くの人は、そこに物足りなさを感じるのかもしれないが。

  私は逆だ。
  それは、私自身に余裕がないからだろう。
   いつも何かに急かされて生きている。
  必要性もないのにセカセカ歩き、焦りまくって暮らしている。

  映画を観るときくらい、リラックスしたい。
  主役が「ダニエル」になってから、つまり、プロデューサーが娘の「バーバラ」に代わってから、リラックスできなくなった。

  しかしながら、私は「ダニエルクレイグ」が嫌いではない。むしろ、彼の演技力を買っている。
  だから、彼のもう1つのシリーズである「ナイブズアウト」は、大ファンである。

  話をもどそう。ロジャームーア版の「007」は、なぜ余裕が見られるのか? ・・・と言えば、敵に対して圧倒的な能力を持っているからだ。

  すなわち「ジェームズボンド」は「博覧強記」の人であり、数ヶ国語に精通しており、圧倒的な能力の持ち主という設定になっていたのである。

  それゆえにこそ「無知無学」で「底辺人間」の私から見れば、こんな人間になれたらいいのにな〜〜〜!! と、2時間の夢を見させてくれていた。というわけである。