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ゲイの世界へデビューしたのは、30歳。
それまでは、公私ともにクローゼット。
元々、ストレス過多で精神疾患が多く
いる職種の上に、同性愛嫌悪の発言が
飛び出す職場環境。
20歳代後半は、本当に、暗くて、
苦しい時間を過ごしていました。
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【本気で悩みだす】
カルーセル真紀さん、カバちゃん、
三輪明宏さん、(今でいう、
マツコデラックスさん、
ミッツマングローブさんなど)は、
そういう人なんだから、
自分は、違う。
自分は、もう少ししたら、
「普通」に女の子を好きになって、
「普通」に女の子と結婚して、
「普通」に子どもが出来て、
「普通」に両親に孫の顔を見せて
あげられる。
と思い込んでいた。
でも、女の子にワクワクしない。
男の子が気になる。
育って来た中で、刷り込まれた
ジェンダー規範による決めつけ、
思い込みで、心の中を自分自身で、
ぐちゃぐちゃにしてしまう
悪循環がスタートした。
○変態、キモい、気持ち悪い
○男同士が抱きあう、キスをする
→笑いの対象
○女っぼいことはダメ
○男は結婚して、一人前
○早く結婚しないのは親不孝、
孫の顔を見せてあげないと
○自分が同性愛者という者に入るのか?→変態!?
○隠し通さないと、まわりから
なんて言われるか、そして、
いじめられるか…。
自分で自分を極限まで追い詰めて
しまう。
職場での人間関係
問題行動に関しての保護者対応
(結婚、子育てしていないことに
対する劣等感)
家庭内不和
(セクシャリティのことを相談
できる雰囲気ではない)。
心の安全地帯は、全く無くなった。
【自殺未遂】
すべてが重なり、自室で、練炭を
使って、自殺を謀った。
部屋中が、炭の臭いで充満
していった。
発見した母親は言った。
「なにしてるのっ!」
その場で号泣しながら、なんとか
声を振り絞って、答えた。
「ごめん。もう、しんどい。
自分は、女の子が好きになれない
みたい。
28歳から2年間、自分なりに親に
心配かけないように
内々でお見合いサイトに登録して、
お見合いを繰り返してきた。
結婚することを試みてきたけど、
ダメみたい。孫の顔も見せて
あげられないと思う。
こんな子で、ごめん…。」
号泣する息子と、それを目の当たり
にした母親。
しばらく時間が止まった。
母親は、この状況に動揺しながらも、
話し始めた。
「そうやったん。つらかってんな。
そういうことで、悩んでてんな…。」
「お母さんはな、あんたが、たとえ
どの性別の人を好きになったとしても、
あんたが、ただただ、
生きてくれてることが一番やねんで。」
「生きていてくれるだけで、
うれしい…。」
何トンもの重さにもなっていた
肩の荷が一気に崩れさる感覚を
実感した。
体が震えるくらいに、泣いて
泣いて泣き崩れた。