登場人物にまともな人が一人もいなかった。

ものすごく気味悪く後味も悪い、がミステリーとしては上質のドラマになります。描写もキツく、ヤ〜な性格の持ち主ばかりで見ててしんどかったです。逆にこんだけ視聴者をヤな気持ちにさせる女優さんたち、見事な演技ということになりますね。確かにみんな素晴らしい演技やったです。特筆すべきは、蓮仏さん、いつも明るい元気娘の印象強いですが、この死刑囚妻役、なんか鬼気迫るモノがありビックリしました。まるで役が憑依しとるが如くでドラマ全体に流れる気持ち悪さを際立たせてます。斉藤由貴さんはまたオイシイ役です。なんかネジ切れた役を嬉々として演じてるよう(笑)。私生活でもアレなんでまたニヤリ。ホントに懲りないし、干されない不思議ちゃんですわ。

桐谷君があいかわらずで、あの大根ぶりが今回は逆にホッとしてます。キツいドラマなんであの独特の棒読みぶりで笑わかしてもらうしか救いがなかったな、褒めてないですよ、これは。

いい作品でしたが、シンドかった。