松本清張の小説を最近読んだので非常に興味深いドラマとノンフィクションでした。帝銀事件に続く戦後GHQの絡んだ闇、結局のところ真相はわからずじまいの迷宮入りです。

ソビエトとの二重スパイの李氏の登場が松本清張時代からの新しい事実です。布施検事が時効後も追っていた、掘れば掘るほどアメリカだけでなく、政府や旧軍人の黒い霧が漂い、今回はあの児玉誉士夫まで登場し、尋常じゃない様相を呈した事件であったことだけしか自分らには理解できませんし、おそらくこのまま埋もれていくんでしょうね。当時の関係者はほとんど鬼籍に入られましたし・・・。

不謹慎ではありますが、松川事件や三鷹事件と共にもっと真相の近づく社会派で重厚な作品をまたぜひNHKに作ってもらいたいな。森山君の布施役、巧いですね。大沢さんの清張役も前回と被ってて世界観が同じというのがまた良かったです。