我が旦那さんは優しい人だ
先日もちょっと迷惑をかける様な失敗をしたのだが…
『あれは仕方ないよ、俺でも間違う』
『どうせびぃびの事だから落ち込んでるだろうと思った』
と言って、一本しか残っていないコロナビールの栓を抜いて手渡してくれた。
滅多に怒らない旦那さんだが、流石にあの時は機嫌悪くなるかも?と思って身構えていたが大丈夫だったみたい
こういった場面に遭遇する度にやってしまうのは
やはり元夫(モラオ)との比較。
こんな時モラオだったら…と言う具合に
私が失敗すればここぞとばかりに攻撃するのを得意技とし、ほんのいっとき優越感に浸るのだ。
今から思うに、自分に自信がないものだから人の(私の)の失敗はヤツにとっては自分が優位に立てる格好の餌だったのだろう、頭弱くて可哀想な男。
間違いやがって!
弁償しろ!
負け犬のクセに!
何もできないクセに!
俺と同じだけ稼いでみろ!
女のクセに偉そうに言うな!
バーカ!あほ!
黙って言うこときけ!
とまぁ、思い出しただけでもこんな感じ。
俺と同じだけ稼げについては、モラオの手取り16万の時に言われたのだからマジで笑える
とにかく、常に私より優位に立っていなければ気が済まないのだから、今回の様なちょっしたミスは逆に好都合だったハズ
なんで間違うんだ?
バカじゃないのか?
俺ならあんなミスはしない!
やっぱりお前は頭悪いな!
そして最後は必ず
謝れ!
と言って謝らせて尚、ブツブツブツブツ言いながらその日いっぱいぐらいは不機嫌を撒き散らすのだ。
そしてミスの代償は大きい。
アレ持ってこい、いや違うこっちだ!
今日はソースじゃない、醤油だ!
味噌汁がぬるい!
魚じゃない、肉を焼け肉…
作り直せ!
……………。
ここまで言われたらこっちも黙っていない
そこから大大大バトルとなって、
物を投げる
暴力を振るう
テーブルがひっくり返る
壁に穴が開く
というお決まりの展開となる。
それがわかっているから、それを避けようとして泣き寝入りする事も多かった。
家庭内でのモラハラは、家の中で猛獣を一頭飼っている様なもので、いつ暴れ出すかわからないから、いつもピリピリ神経を張り詰めて顔色を伺うのが習慣化してしまう。
唯一心身の安定が得られるのはモラオのいない時か外に出ている時。なのでいつも家に帰りたくない。
そんな生活が続くと、疲労が重なって痩せていき、病気になってしまう。
私の場合、身長154cmなのだが40kgを超えることはなかった。(今は当時の30%以上増量しました💦)
ご飯もお腹いっぱい食べたことはなく、いつも腹5分目ぐらいで受け付けなくなっていた(逆流性食道炎の影響もあるかも)。
服のサイズはいつもSS、ウエスト55cm
周りの人からは"ちっちゃい人"との代名詞をもらい、羨ましいなどと言われたりもしていたが、
それなら旦那を交換してくれと言いたかった
モラオと暮らせば直ぐにサイズダウンするよと…
痩せる以外には、パニック障害、過呼吸、不眠、胃もたれ等、心療内科行き決定の様な症状はひと通り経験した。
そんな命の危険を抱えたモラオとの結婚生活も17年で終わり
今の旦那さんと再婚したのは、離婚から13年後のことだった。
よく17年もと思うし、よくぞ生き抜いたとも思う。
現在は、思いやりからの心遣いはあっても無駄なご機嫌取りの必要はない。
出来ないことは出来ないと言えるし、反論も自由にできる。
ミスっても謝れば何事も起こらない。
これ以上何も望む必要もないほど心が安定し平和に暮らせている。
17年もの間、モラオと言う猛獣を飼っていた過去があるからかもしれないが…
ノッポさん
ハットが似合わないしお腹も出てるけど
やはりこの人のお陰なのです