こんにちは。沖縄より、横川明子です。
「沖縄の風水を体感したい」と、これまでに、北から南まで、各地を歩いてきました。
そして、沖縄の風水は、あまりにも壮大で、この先、10年、30年、50年と、新しい発見をし続けていくのであろうと感じています。
まだ、まとまった研究成果を、論文などで発表するには至りませんが、今まで感じてきたことを、少しずつでもお伝えしていきたいと思います。
沖縄での風水研究は、文献調査と現地調査の繰り返しです。
文献を調査していると、調べたいことがあっても、資料が見つからない、探しきれないケースも多々あります。
分からない時、立ち止まってしまった時は、現地に足を運んでみます。
その場所の風水を調査するために、王朝時代の風水師が、どこに足を運び、何を見ようとしたか、同じ場所に立ってみて、その場の同じ氣を、感じてみたいと思うからです。
現場で自分が感じていることが本当に正しいのかどうか、裏づけする資料が見つからず、確証できなことも多々あります。
小さなヒントを得ることを、何度も何度も繰り返していくことでしか、前に進めませんが、この地道な作業が、真理に近づくための、一番大切なことなのだと思っています。
住宅レベルの風水を陽宅風水（ようたくふうすい）というのに対し、山の連なりや川の流れなどをみて、風水的な好立地を探す、都市計画のための風水を、地理風水といいます。
沖縄では、首里城の風水や、村落の形成などに、地理風水が用いられています。
周辺の地勢をいかした都市計画の風水を、現代も肌で感じることのできる土地。沖縄は、本当に貴重な場所だと感じています。
住宅の風水を見ていくほどに、地理風水レベルの大きな視点で、風水を読み解いていくことの重要さを、痛感します。
また、風水の歴史に感動を覚えると同時に、時代の流れの中で、多くの大切なものが失われしまった事実に直面するたび、深い悲しみで、何も考えられなくなることを、何度も経験してきました。
そのたびに、「私にできることは、なんであろうか」と、問い続けてきました。
先人たちが残してくださった、壮大な風水観の意味を、少しでも理解しようとつとめ、その叡智を、一つでも後世に残してくことができるよう、努力していくことだけだと、感じています。
また、知識を学ぶだけでは、何もなりません。その知識を、いかに現時的な問題解決へと応用し、具体的に実行していけるのかが問われます。
いずれ、まとまった研究結果を皆さまにお伝えできる日がくることを信じて、調査を続けてまいりたいと思います。
これからも、一歩一歩、沖縄の地を、歩き続けていきたいと思います。
ここ沖縄で、風水の研究ができることに、心より感謝をこめて。
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