琉球風水にアロマを活用するスクール「アムリタ」主宰。
沖縄より、横川明子です。
私の仕事で、まず初めに聞かれるのは、「琉球風水とは、どんな風水ですか?」というご質問です。
世の中には、様々な風水がありますから、一番大事なところですよね。今回は、琉球風水について、お話したいと思います。
琉球風水とは、王朝時代、主に14世紀～19世紀にかけて発展・普及した、沖縄の伝統的風水術です。
特に、18世紀の中頃、当時の総理大臣クラスの役人であった「蔡温」（さいおん）は、王朝最高の風水師でもありました。そのため、国家の政策として、風水は広く取り入れられました。
中国福建省から那覇に移民した人たちによって、沖縄に風水が伝えられました。
よって、本場中国伝来の風水術が、沖縄の地域、気候、文化に合わせて、独自に発展したのが、琉球風水です。
風水というと、日本の家相に代表される方角による判断や、インテリアカラーを想像される方も多いと思います。
沖縄は、19世紀の廃藩置県までは独立した国家でした。歴史的には、中国との関わりが非常に深く、風水も、日本の家相とは違ったルートで入ってきています。
中国国内でも、風水が最も盛んであった福建省に、琉球王朝が留学生を送り、国の政策に風水を取り入れてきた歴史があります。
その琉球風水の特徴は、「自然との調和を目指し、周辺環境の形、地勢から、氣の流れを看る」ということです。
良い氣の流れる空間に、幸運は自然と舞い込んでくると考えます。
さて、一番難しい概念は、「氣エネルギー」かもしれませんね。「良い氣」って何なんでしょうか？
どんな住宅が、良い風水の住宅なのでしょうか？
琉球風水では、光、風、水の流れといった自然が生み出す氣エネルギーに加え、住宅の動線、人の視線といった、人間が生み出す氣エネルギーも含めて、総合的に善し悪しを判断します。
光や風の流れは、住宅の向きや窓の大きさ、配置などに影響しましす。水の流れは土地の高低をみたり、水周りの配置や設備などに影響します。
光や風の流れ、水の質などは、各地域によって、特色も様々です。琉球風水は、沖縄の自然と調和するように考えられてきましたが、自然の氣エネルギーをみる判断術は、どの地域でも応用がききます。
住宅の動線は、部屋の間取り設計および、家具や収納システムの配置に影響を与えます。視線の流れは、目に入るものが与える印象が、人の意識へ影響を与えますね。
視線だけでなく、嗅覚、聴覚、触覚、味覚といった、五感に与える情報は、私たちの脳に影響を与えます。ですから、五感全体に心地よく、美しい環境に整えることを、琉球風水では目指しています。
これらの、自然と人間が生み出す氣エネルギーの整った空間が、良い氣の流れる空間です。
良い氣の流れる空間に、幸運は自然と舞い込んで来るのです。
新築や引越しなど新居を選ぶ際は、良い氣が流れる住宅の間取り設計をしたり、そういった住宅選ぶことを、まず第一に考えましょう。
また、風水は、別名「行動学」とも言われています。
良い氣の流れを作りだすためには、住宅を整える毎日の行動が大きく影響します。
よって、私の提案する風水では、以下のような、毎日の暮らしで、氣の流れを整え、日常生活の当たり前の行動を開運行動するための、具体的な実践法をご紹介しています。
・捨てる・片付ける
・整理収納システムを構築する
・掃除を楽しくする
・天然のアロマで、空間に良い香りを漂わせる
・インテリアを美しく整える
新築の風水相談では、上記の行動が、「楽にできて、継続できる環境」を目指して、家づくりをすることをアドバイスしています。
財産をかけて造るのですから、家を購入する時点の状態だけでなく、その住宅が、いつまでも健康で、美しく維持できることを考えることは、とても大切だと思います。
良い氣の流れる空間は、そこに住む人にとって、快適と感じる主観が重要です。幸運の舞い込む、美しくて快適な家づくりを、応援します。
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