3時出発なので、2時に起きる予定で就寝したが1時半に目覚めた。着替えるが、気温差が激しい予想なので、薄物を重ねる。ロシア人形マトリョーシカである。
2時半に出発、修理中はずっと軽トラだったので、運転に違和感がある。慎重に走る。303号線の朽木方面の交差点手前の複合カーブ。常に山肌から湧水して濡れている。左カーブを曲がると、さらに左に切れこむ。ステアリングを増し切りすると後輪が横滑り、血の気が引いたが、咄嗟に逆ハンを当てて立て直した。何故?まさか凍結? 思えばこれが予兆だった。
4時半にマリーナ到着。風が強くて凄く寒い。ピチャピチャと波が打ち寄せる。ガソリン、釣具を運ぶ。桟橋に渡るスロープをヘッドランプで照らすとキラキラしている。踏み出して焦った。霜が降りてツルツルしている。転倒すれば荷物は海中だ。いや、自分も落ちるだろう。慎重に小分けして運ぶ。ガソリンを入れてエンジンキーをひねる。4ヶ月ぶりに無事始動出来た。暖気運転の間にタイラバをセット。今回はタイラバデビューのリールがある。ワイドスプールでPEラインを300m巻いた。操舵室の窓が曇っている。ワイパーを作動するとガリガリと異音。霜で凍結している。天井を開けてペットボトルの水をかけて洗車ブラシで擦る。さらにワイパーを作動。すると掛けた水が凍ってシャーベット状態だ。これは寒いはずだ。エンジンは充分に暖気しているが、自動車と違って暖房はない。ガタガタ震えながら、メーターの照明をチェックする。中央のチルトメーターを電圧計に替えた。回転計の配線を直して電球をLED に交換。電圧計は大正解だ。回転計が白数字なのに、点灯するとオレンジ色になるのは嬉しい誤算だ。
ビフォー
アフター
日の出は6時。5時半を過ぎると薄明かるい。出発するが、ゆっくり進む。フグ養殖の生け簀があるからだ。目を凝らして海面を探る。窓は霜で見え難い。やはり、以前と違う位置に生け簀が設置されている。以前の調子で進むと突っ込んでいた。慣れた場所でも状況は変化する。
注意箇所は過ぎたので増速する。小浜湾の出口にはウネリはない。一気に若狭湾に出る。明け方の地合なので、水深60mに達した時点でタイラバ投入。凄い南東風だ。風波が船体に打ち寄せる。いつもの130gタイラバが斜めに出ていく。着底しない。200mほどPEライン が出ている。これは重いタイラバに替えるのがセオリーだが、せっかくの地合を逃したくない。ラインを掴んで強制的にスプールから出す。ラインが弛んだので着底した様子だ。巻き上げに入るが凄い抵抗だ。マダイを期待したが、音沙汰なく200mを巻き上げた。タイラバ交換も考えたが、あまりにも寒いので蘇洞門方面に移動する。陸陰なので風波がない。他のボートも数隻来ている。時間だけ過ぎて当たらない。凪いで来たのでタイラバが真下に落ちる。状況が変われば移動だ。