* 日々雑感…嬉しかったこと⭐️桜の絵葉書 | まりんぼったの独り言

まりんぼったの独り言

ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。






   外出から帰ると1通の絵葉書。

   満開の桜の写真を官製葉書に貼り付けて、
    宛名の下側にびっしりと美しい文字が
    並んでいる。

   ご無沙汰しているKさんからだ。

   10歳年上で、人生の先輩でもある女性。

   「早いものでもう五月になります。
     お元気でご活躍でしょうか。
      この頃少しずつ片付けをしています。
      貴女からいただいた42枚の絵手紙を
      見ておたよりしたくなりました。
      昨年咲かなかったカラーが今年はなんと
      七個も咲いています。
      自分が生かされているように思えて
       なりません・・・略」

    カラーの花は14年前、家人が株分けして
    差し上げたもの。
    代わりにいただいたのは、蕾が2つ
    付いた月下美人。

    


   何度も何度も花を楽しませてくれた。

   我が家も一番たくさん咲いた日は七個。
   部屋中に玄妙な香りがあふれたっけ。

    コロナ禍になってから、1度も会って
    いない。

   会うたびに、心に沁みるような深い話を
   してくださったのに…

   夜、電話して何ヵ月ぶりに優しい声を
    聴いた。

    「時間を作ってお茶を飲みましょう」

    「そんな風に言ってくださるだけで、
       とても嬉しいわ」

    鈴を転がすようなKさんの声は、
    ちっとも変わっていなかった。

    コロナ禍に依って会えなくなった
    大切な人との絆を改めて深める
    努力をしようと、しみじみ思う
    春の夜である。


    



   「なまちゃん、最近絵手紙を描くのが
     減ったねえ。ダメだよ❗️」