句作その858…三月尽 | まりんぼったの独り言

まりんぼったの独り言

ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も93歳になりました。






   ▷ 三月尽くすんで見ゆる頬の色


      季語……三月尽……春


    5日ぶりに外に出た。

    目映いほどの春の日差し。

    風邪で閉じ籠っている間に、外界は
    冬の殻を脱ぎ捨てて春のヴェールに
   包まれている。

   毎年、楽しませてくれる雪柳や小さな
   黄水仙が満開だ。

   「ちょ、ちょっと待ってよ❗️ まだ、心の
     準備が・・・」
    なんて焦っても、容赦なく春色に塗り
     替えて行く。

   籠城していたら、食料品が次々と乏しく
   なってきた。

   米、コーヒー、まりんのおやつ、野菜、
   卵、牛乳、2㍑入り水、etc.

   家人は風邪を伝染された人だから、まだ
   体調が回復していない。

  ここは1人でカートを持参して、行って
   来よう。

   鏡を覗くと「?!」と言いたくなるような
   くすんでやつれた顔が写っている。

   この顔にも少し太陽を浴びさせなくては。

   明日から四月。
  春と言うより初夏の気温に包まれた外界へ、
  1歩を踏み出したのである。


   



  「なまちゃん、外の空気はどうだった?
     今日は窓を開けて、お家も気持ちが
     よくなったよ」