*衝撃を受けた引退発表…千代の富士 | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。


衝撃を受けた引退発表

    今まで多くの人の引退を見て来たが、

   一番衝撃を受けたのは、何と言っても

   千代の富士関の引退だった。


   もう、今から 33年も前のことになる

   んだなあ。


   鋼のような筋肉や、豊かな大銀杏、

   スピード感あふれる取り口など、

   何もかも思い出として深く心に

    刻まれて忘れられない。


   力士としては、決して恵まれた体躯

   ではなかった千代の富士。


   はじめは上手投げなど、身体に見合わ

   ない相撲を取るので、よく肩を脱臼

   していた。


   脱臼癖を克服するために、彼は手術は

   選ばずウエイトトレーニングで肩に

   筋肉の鎧をつけた。


   そして、更にスピード感を増し、素早く

    左の前三つを取ることで、相手の技を

    封じ次々に白星を重ねて行った。


   関脇から大関、横綱に出世していくのも

   ものすごく早かった。


   千代の山と北の富士から四股名をもらい、

    千代の富士という大きな名前に相応しい

    立派な横綱に成長した。


    私は、そんな千代の富士が誰よりも

    好きで、取り組みになると台所から

    飛んで来て、時には包丁を持ったままで

    応援したものだ。


   53連勝、31回優勝、大きな記録を次々に

   打ち立てていく姿を永遠に観ていたかっ

    たが《その日》はやって来た。


    「体力の限界、気力もなくなり、引退

      することになりました!」


   男泣きする彼の姿に、私も一つの時代が

   終わったことを感じた。


    僅か61歳で病に倒れ旅立ったが、

    何年、何十年経っても千代の富士の

    勇姿を忘れることはない。



   




   「ボク、なまちゃんが包丁を持って
     応援していたのが怖いよ」


    

 

 

 

 

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