▷ 行く春に崩るる家の悲鳴かな
季語……行く春……春

3月2日のブログに≪文学全集≫という
タイトルで句作した。
▷ 三月や文学全集捨つる家
推敲の足りない句で恥ずかしい。
あの時、不思議な豪邸の話を書いたの
だが、後日談がある。
あれから何日か経ち、豪邸の前を通り
掛かると、シャッターが開いている。
またしても興味をそそられて、横目で
見ながら通ると、車庫の端にズラリと
果実酒を漬ける保存瓶が並べてある。
その数、ざっと見ただけで30固以上❗️
全て空だが、少なくとも生活の気配は
あったわけだ。
さて、その後カーテンも外され、時々
人の気配があるので、売りに出された
のかな?と思っていた。
そして、桜も散ってしまった今日、
裏門から車で通り掛かると、何台も
車が駐まり、ショベルカーが爪を
伸ばして、今まさに家を壊している
ところである。
道路には、何故か畳が敷かれ、その上
を踏んで通るように誘導している。
ベキベキという音は、壊される家の
悲鳴のようだ。
最近、家の周りで社宅を倒したり、
民家を倒す現場に行き当たることが
多い。
もう十年以上前にも、大幅に社宅が
倒され、新しい家が40軒近く建って
、久しぶりに訪れた友人は道に
迷ったと言う。
こうして、また周りの景色が変わって
いく。
少し寂しい春の終わりである。

「カッコさんて、何にでも興味を持つん
だね❗️」