句作その76…年祝い(続) | まりんぼったの独り言

まりんぼったの独り言

ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も93歳になりました。

   

 乾杯のワイングラスや風青し


 季語……風青し……三夏


総勢14名の内、子供達4人と運転を引き受
けた3人を除いた7人は、いずれもザルや
ウワバミの酒豪揃い。


飲めと言われれば、どこまでも付き合える
(まあ、お酒に飲まれる人も若干名いるわけ
だが……)輩(やから)ばかりである。


ビールに始まって、途中から弟がワインと
ワイングラスを運んで来る。
ワインは帰るたびに買って帰るので、何本も
ストックしてあるのだ。

グラスにワインを満たして、再度乾杯!
秘境では、ワインで乾杯するときは必ず
「ルネッサンス!」と音頭をとることに決ま
っている。
古いギャグだが、一番ピッタリする。 
 


 



 
 泣き笑い果てなき宴ビール酌む


 季語……ビール……三夏


 
飲み続けている内に、下の弟がカラオケを
セットしてくれた。
賞品は缶チューハイ多数!
  

点数が高い人だけでなく、いろいろ賞は
設けてある。
ゾロ目賞、自己申告ピッタリ賞、カブ賞。
カブ賞とは、出た点数を合計して9点に
なればいいというもの。
例……90点81点72点63点54点……等々


そう簡単には出ないのだが、大盤振る舞いの
下の弟が、気前よく賞を乱発する。
いやが上にも盛り上がるのである。


けれども、本人が谷村新司の『遠くで汽笛を
聞きながら』を歌い始めたとき、突然涙が
込み上げて歌えなくなってしまった。

愛すべき義妹が、病を宣告されて二年経つ。
奇跡のような二年だった……
痛みと苦しみと闘いながら、決して笑顔を
絶やさない…… 

今日のお祝いにどんなに駆けつけたかった
だろう。 
カラオケが大好きで、弟達が酔い潰れて
寝てしまっても、二人でお酒を酌み交わし
ながら、いつまでも歌っていたのに……


涙が伝染していく。
涙はみんなの頬を止めどなく流れる。
「……」「……」無言で弟の手を握り締めた。

喜びの日の悲しみ。

長い時間のように思えたが、案外短い時間
だったのかも知れない。

皆の顔に再び笑顔が戻って、宴は続いていく。


 赤ワインジュースシャンパン白ワインロックグラス 




ごめんなさい。
今日も完結しませんでした。
どうしても想いが募ってしまいます。
こんな風に書くつもりはなかったのですが、
嘘は書けないものですね。