「タイム・トラベラー」と聞くと、私たちの世代では、筒井康孝氏原作のNHKドラマ「タイム・トラベラー(1972年)」を思い出す人も多いのではいでしょうか?当時小学生だった私は、黒白のこのドラマを毎回楽しみに見ていました。ラベンダーの香りと未来から来たケン・ソゴルに憧れましたよ~

少し後の世代では、「時をかける少女」のドラマや映画の方が馴染みあるかもしれませんね。時を経ても、全く色あせない心躍る小説だと思います。


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さて、私の夫ですが、未来から来た美少年とは程遠い、ここ数年認知症の症状がひどくなってきた日本人高齢惰性です。

最近のことはすぐに忘れる夫ですが、古いことはよく覚えていて、突然過去の話をし始めます。ここ数日は小学校の時の担任の先生の話が多く、もう何度も聞いた話ですが、朝ご飯食べながら、その担任に悪口言い始めたりとよほど嫌な思い出だったんでしょうね。

先日、夫が引き出しをあちこち開けて何か探していました。焦ってるようだったので、こういう時に私から声をかけると、逆切れして私がどこかへ隠したと怒ることが多いので、まずは知らんふり。

そのうち、夫が私のところにやってきて、
「あれがないんだ。車屋の支払いに行くのに、、、チェックク!」
と、両手の指ででお札ぐらいの大きさを示しました。

連想ゲームやゼスチャーゲームはわりと得意な方なので、
「チェック?なに、小切手のこと?」
と私が尋ねると
「そう、小切手!」

「小切手、チェックって、そんなので見たことないけど、普段から銀行カードで支払ってるじゃない、クレジットカードもあるし」

と、私が言っても、夫はなにか納得いかないような表情。でも、もう家の外に車屋が迎えにきていたので、出かけました。後日、銀行口座残高控えを見たら、引き落とされていたのでちゃんと支払いできたようです。

いや~、私もドイツに30年以上住んでますが、小切手での支払いなんて見たことないです。確かに以前は海外旅行する時に、アメリカンエクスプレスの小切手とかありましたね。

でもドイツでは銀行カードがデビットカードとして使えるので、手数料なしで支払いも問題なくできます。今までも現金がない時は銀行カードを使って支払っていたのに、いままでできていたことが、急に分からなくなるようです。これも認知症だから仕方ないんですね。

しかし、一体夫はいつの時代にタイムスリップしたのでしょうか?ということで、私は夫の認知症を、夫が過去から来たタイムトラベラーとして受け入れることにしています。
 

日本の従兄弟、昨年初めに東京から実家に戻り、両親と同居しています。叔父も認知症が進んで難儀しているとのこと。従兄弟は「これはコントだ」と思うことにしているそうです。

 

認知症の家族とうまく付き合っていく方法、私も少しづつ学んでいるところです。
 

 

読んでいただき、ありがとうございました。
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