ーーー金運秘伝の書から抜粋ーーー
2011年12月。毎晩のように、汗びっしょりで真夜中に目を覚ます。
2011年は、日本に住んでいる方なら誰もが忘れられない年になってしまいました。
もちろん、わたしにも。
2011年、大切な人ふたりが、相次いでわたしの前からいなくなってしまいました。
わたしのなかで、喪失感が支配します。
わたしは、暗い箱のなかでもがく。
生きなければならない
生まれ変わらなくてはならない
焦燥感という言葉ではおさまりきらない。
ただ、暗い箱のなかでじたばたする。
あるとき、暗闇から光が差し込んできました。
最初は、ぼんやりと。
そしてだんだんと、あたりを照らしていきます。