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青年海外協力隊で、作業療法士としてヨルダンに派遣されています!

文化も習慣も全く違うこのイスラム社会で、
山あり谷あり奮闘しながら、2年間の活動を綴ります!

今日は、JICAのスタッフに前々から無理を言ってお願いしていた、Home Visitに連れて行っていただきました。カメラマンの成田氏も一緒に行ってきました。
とっても濃い濃い一日で、もっと勉強しなければと感じた日でもありました。

午前中は、軽度の障害を持つ7歳~14歳までの子供たち通所施設見学。
作業療法室のようなアクティビティが盛りだくさんでした。何台ものミシン、スティッチ、モザイク、木工、音楽、ゲーム、園芸等色々。政府の援助もなくここまで沢山揃っている場所はなかなかないとのことでした。
その中で子供の障害に適切な作業を選んで提供しているのかは分かりませんでした。
ただ、障害を持った子供たちを家にこもらせたままにさせておくのではなく、一つの空間に集まって楽しむことだけでも、子供たちにとって良い経験になっていると思いました。

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写真は、子供たちが描いた絵。ほかにも沢山の作品がありました。

センター内を色々案内してもらって、それから子供たちに誘われるがままにUNOもどきをやってみました。図は以下です。絵が非常にシュールです。子供と仲良くなるためには、一緒の目線で遊ぶのがやっぱり手っ取り早いですね。すぐ馴染んでくれました^^
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午後は、本題のHome visit.シリアからヨルダンに避難してきた家庭の訪問です。
シリアの内戦でお父さんが銃で右足を打たれ、奥さんは家を出て、下の3歳の息子さんは恐らく水頭症(脳の周りにある液体が多くなって脳を圧迫する/子供だと、頭が大きくなってしまう病気)です。
シリアでシャント術(脳を囲む液体が脳を圧迫し過ぎないように、その液をお腹に送り込む手術)をしてきたお子さんです。

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ちなみに、シリアでは歩行器も持っていたそうですが、歩行器どころか家も仕事もなくなり、更にシャント圧調整など必要であろうに医療とのコネクションも無くなり、この先どうやって医療サポートを受けられるようになるのか、とっても気がかりになります。

彼は伝い歩きも可能ですし、歩行器があったらきっと歩けるであろう身体機能なのに現在の主移動方法は膝立ち移動。足底に荷重をかける経験がほしい!!

すごくもどかしい気持ちでした。

何か、できること、できること、できること‥

今月末にはアカバに引っ越しをしなければならないので、自分がその子にできることよりも、その家族がその子にできることを考えることが大事と思って、

お父さんがやっていた子供の左足の足関節のストレッチ方法(シリアでPTに教えてもらったとのこと)が我流になっているもの修正し、再婚した奥さんと、もう一人の子供(7歳?)にもその場で実際に何度かやってもらって伝えてきました。


今日が初めての家庭訪問だったので、身体機能へのアドバイスしかできませんでしたが、バックグラウンドや今までの生活スタイル等を加味したアドバイスや提案、環境調整ができるようになりたいです。
大事なことは、その出会った対象者をもっともっと深く知ることと。そのツールとしての語学力の向上。そして、OT(作業療法)の勉強。

また機会があればJICAスタッフの方にくっついて、また家庭訪問に連れて行ってもらいたいです。

長い一日の最後はイフタール(ラマダーンの時の夕飯)に招待していただき、めっちゃ食べてきました。もてなしは半端なく、どんどんごはんをつがれるので最後はきつかったのですが‥美味しかったです!!
あと‥子供がとっても可愛くってお持ち帰りたい衝動に駆られます。

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