らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -342ページ目

第021話 贅沢な塊

「この服超かわいくなーい?」
「かわいぃ~~~!」


「私ピンクにするから美咲ブルーにすれば?」
「丸井のカード限度額上がったもんね。買っちゃおうか!」


「あ!でも、こっちのもかわぃぃよぉ~!」
「あー!本当だぁ。私両方買おうっと!」


「まじかよ!じゃ私もぉ。きゃはは」


生活はみるみる派手になっていった。


あらゆる感覚が麻痺していく。


遊びに行くのに二度と同じ服は着なくなった。


ネイルサロンで磨き上げた爪は
いつもラメやラインストーンで縁どられている。


どんなに短い距離でも
タクシーに乗るのが当たり前になっていた。


私は坂道を転がる一つの球体だった。


加速度をつけて転がるたびに付着していくものは
膨大な数の洋服
ブランド品のバック
アクセサリーや宝石・・・。


膨れ上がった贅沢な塊は
さらに拍車をかけて転がり落ちていく。


ディスコで女王様の地位を
守り抜くためには
一番である必要がある。


他の誰よりも
豪華で贅沢の限りを尽くした
眩しさが必要なのだ。


私達はようやく手に入れた
居心地の良いその場所に
必死でしがみついた。


女達のサバイバルは容赦ない。

ディスコはまさに戦場だ。

イケイケギャルにカテゴライズされる女達の意識は

全てが同種類の女にしか向けられていない。

男などは片目の端にも映りはせず

完全に存在そのものが抹消されていた。


『どの女にも絶対に負けられない!』


ねいる




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