らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -339ページ目

第024話 私の値段

瞬間の快楽を味わい尽くし
寮に帰ると
私は化粧も落とさず
そのままベットに倒れこむ。


ギラギラと飾り立てるアイテムの中で
ハイヒールの踵だけが唯一ボロボロだ。


人工的な光を放つ身の周りの物を全て取り払うと

魔法が解けてしまったシンデレラそのものだった。


キャバクラでのお給料で
収まる範囲の贅沢はとっくの昔に通り越していた。


私はお小遣いにつられて
平気でお客さんと寝るようになっていたのだ。


水商売から援助交際という一線を超える事に
躊躇している暇はなかった。


その境界線さえ私にはわからなかった。


虚無感を埋め
優越感を感じ続けるために
必要だったお金は膨大な金額だった。


罪悪感も嫌悪感も
感じる事がないように
感情の蓋をピタリと閉じた。


目も耳も塞いでしまえば

人間は大抵の事はできてしまうのではないかと思う。


考えるという事を一切辞めた。

私からは思考という機能がスッポリと抜け落ちた。


欲望の河を流されるボートにオールはない。


『ただ流されていく』


私の値段は「5万円」だった。


バブル全盛期。


金を持て余す醜悪な大人達が
身近には溢れていたのだ。


私が援助交際に手を染めたのは
こんなささいな理由からだった。


つぶれ



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