らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -302ページ目

第060話 袋小路

優弥は当然

彼女と別れたりはしなかった。


私はあいかわらず

優弥をくどいてはふられている。


でも私の誘惑は

たまには優弥の理性に勝利した。


その日は優弥の店で

かなり酔っ払ってしまい

それは半分くらいは計算だったけれど

とにかく優弥が

私を部屋まで送ってくれたのだ。


私の住むマンションは

お店の寮で

男子禁制だったけれど

こっそり優弥を部屋に入れた。


「優弥、この7人の小人の中に優弥がいるの。どれだと思う?」

「うーん・・・。この眠そうな顔してるの?」

「当たり!優弥は私と一緒にいてもいつも眠そうなんだもん。」

「バイトと大学でハードなんだよぉ・・・。眠い・・・。」

「んー、もぉ!寝ないでぇ。」

「おまえ、酔っ払ってたんじゃないのかよ!」

「きゃはは、酔ってるもぉ~ん。」

「本当かよ!」

「ねぇ。優弥きて。」


優弥は私を二度抱いた。


私は寝つけずに

寝ている優弥の髪を撫でながら

観念の泡の中に沈んでいく。


優弥と付き合う様になって

私は他の男との関係を一切切った。


優弥意外の男への

興味は皆無だ。


優弥の事だけを想って

小さな胸はいっぱいになり

私は切なさに身悶える。


優弥を自分だけのものにしたい。

優弥の彼女になれれば幸せなのに。


好きな人と

いつも一緒にいられて

傍で微笑みを宿しあえる様な恋って

どんなに幸せだろう。

優弥とそんな関係になれたら

きっと優弥を失いたくない一心で

その恋を守るためだけに生きていくかもしれない。

でも

優弥には真面目で尽くすタイプの音大に通う

彼女が良く似合っている。


それに

私なんかに惚れる男は信用できやしない。


優弥には
今のままでいて欲しい。


私なんかには目もくれない優弥に

私は惚れたんだ。


優弥の寝顔を眺めながら

ひと時の幸せの儚さを想う。


完全に袋小路だな。

ため息をつく。


自分の恋心を大事にしたい。


優弥には

ずっと私の心の暗闇に差し込む

一筋の光でいてもらいたい。


優弥と一緒にいる事よりも

この恋心をずっと持ち続けられる事が重要だ。


なんでこんなに複雑で

難解な事になってしまったのか

嫌になってしまう。


優弥は目覚ましもかけていないのに

朝の9時にはちゃんと起きて

「学校行かなきゃ」

と部屋から出ていった。


私はその後もいろいろと考えながら

ウトウトと眠りの糸口を探している。


その時
インターホンが鳴った。


kjhg


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