らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -24ページ目

第325話 健全な恋愛スタンス

携帯からの目次を作りました


ラトゥールに入店して一月が過ぎた。


週一の休みでフルタイム働くのはきつかったけれど

充実感があるせいか、悪い疲れではなかった。


俊ちゃんも

開店したばかりのホストクラブ『Moon』の幹部として

随分忙しそうに毎日動き回っている。


オーナーの晃君は

店長の俊ちゃんとマネージャーのヒロ君をただの従業員ではなく

自分の両腕として経営側にも参加させる方針を取っていた。


「いつか自分で店をやる時のための勉強しておけよ」


晃君はそう言って

物件の下見や税理士との話し合い、カラオケ機材の契約にまで

俊ちゃんとヒロ君を同席させた。


初めて晃君を紹介された時

彼の第一印象はとても良かった。


俊ちゃんが真顔で

「俺のハニ~です」なんて私を紹介したものだから

晃君の方が照れくさそうに笑っていた。


俊ちゃんは時々

冗談とも本気ともつかないことを突拍子もなく言い出し

周りを驚かせることがある。 


それは計算ではなく完全に天然の産物なのだった。


晃君には

田舎ホスト特有のヤンキー臭さは微塵もなかった。


少し話をしただけで

頼りがいがあり信頼できる大人の男性だという印象を私は受け

そういう人が俊ちゃんの上司であることに安心した。


晃君は私達よりも2つ年上の25歳だった。


22の時に

秋田から彼女と二人で国分町に出てきたらしい。


晃君の彼女が

国分町では名高い高級クラブ『マリ』のNO1ホステスだというのも

私にとっては納得のいく話だった。



私と俊ちゃんは

それぞれに新しい環境でハードな毎日を送っている。


仕事を終えた俊ちゃんが

私の寝ているベッドにもぐりこんでくる日常を心から愛しく思う。


私が水商売を始めてから

俊ちゃんだけに気持ちが一直線に向かうことはなくなった。


私の膨大なエネルギーは多方面に分散されていて

逆にそのことが二人の関係をよくしているように思えた。


お互いが独立した人間で、それぞれの社会があり

その上で恋愛を楽しむというスタンス。


ごく当たり前の健全な恋愛関係を築くことが

今までの私には出来ていなかったのだと最近になって自覚した。


『自分が依存するか、相手を依存させるか』


共依存の関係は

時として喩えようがないほど心地良いものだけれど

それは決して長続きすることはなく破綻する。


一身同体で隙間のない癒着した関係は甘美な快楽だ。


けれどそれは得てして刹那的で

結局は破滅に向かって伸びた一本道を進むことになった。


建設的で前向きな大人の恋愛には奇抜な出来事は起こらない。 

強烈な刺激によって心が掻き乱されるようなことも通常はない。


穏やかで温かな時間を共有しながら

二人は手を取り合い歩調を合わせてゆっくりと歩いていく。


これでいい。


これでいいんだ。


生きている実感を得るために、不安から目を背けるために

破天荒な生き方をする必要はもうないのだから。


私は今

確実に幸福の只中に在るのだから。



時々、両親から電話がくる。 

セラピーと向精神薬についての話だった。


「大丈夫!

今は何の問題もなく生活できてるの。 

仕事だってちゃんと続いているよ」


私はすっかり変わったのだということを

心配する両親に懇々と言って聞かせる。


「セラピーだけでも継続しなさい」 父は熱心に説得するけれど

「やっぱり週に1度も東京に帰ってる暇がない」 

と私は父の意見を退けてしまう。


ドラッグなんて全く無縁の生活してるもん!

俊ちゃんともすごくうまくいってるの。 あたし本当に幸せなんだ!」


私は仙台に来てから順風満帆であることを重ねて主張した。


「まりも、人生はうまくいくときばかりではないだろう?

なにか悪いことがおきたときにこそ、症状が出るもんなんだよ。 

セラピーの必要性を今は感じていなくても

トラブルが起こる前の予防として受けておきなさい。

今の幸せを守りたいなら、おまえにとって必要なことなんだよ。 

もう… 二度と… まりもが苦しむ姿を見たくないんだ」


父はそう言うけれど、私にはピンとこない。

セラピーが今の私に何故必要なのかさっぱりだ。


「う~ん… 大丈夫だってば! 私を信用してよ! お父さん。

こっちでの生活がもう少し軌道にのったら一度顔出すわ、じゃあね!」


電話を一方的に切り溜息を吐いた。


目覚めたばかりの俊ちゃんが

「いいのか?」と心配顔で尋ねた。


「何を心配することがあるの? こんなに幸せなのに」

寝ている俊ちゃんの上に馬乗りになって唇を押し当てた。


私の出勤前に身体を重ねることが二人の日課になっている。


心がほぐれて脳が柔らかくなるような

そんな身体的な手応えを感じながら

私は全身で彼の愛情を受け止め幸せを噛み締める。


詳しくはmixiらぶどろっぱーコミュにウpしました。

今回参加してくれた25人の美女達LOVE! 

まりもは幸せ者だ。 ん~ 感無量!



すぺしゃるさんくす☆
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