らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -209ページ目

第148話 留置所

ヒカル・・・


心配しているだろうな・・・。


コンクリートの壁を見つめながら

ヒカルの事を思う。



私は留置所の中にいる。

全面コンクリートの6畳程の箱部屋だ。


中には私の他に

2人の外国人女性がいる。


国籍も年齢もよくわからない。


私は

無免許運転で事故をおこした。


いつもは深夜の

すいている時間しか運転した事のない私が

この日はたまたま昼間の大通りを運転していた。


あと100メートル程走って左折すれば

家に着くという頃

私の走っている車線でミニパトが駐車禁止の取り締まりを行っていたのだ。


私は慌ててしまい

右車線に入ろうとウィンカーを出したものの

流れの速い大通りで車線変更する事が出来ずに

モタモタと走っていたら

いつの間にか前にいたミニパトにぶつかってしまったという

なんとも情けない事故だった。


無免許運転なのがバレると

すぐに無線でパトカーを呼ばれ

現行犯逮捕となった。



「アナタ何シタノ?」

一人の女から片言の日本語で話しかけられた。


化粧はしていないけれど

目鼻立ちがクッキリと整った綺麗な顔立ちをしている。


きっと不法滞在の売春婦か何かなのだろう。


「・・・無免許運転で事故ったんだよね。」

私が小さな声で答えると


「ダイジョウブ、アナタ、アシタにはデテイケルヨ。」

とその女は言い

その後に大きなため息をついた。


二人が何日ここにいるのかは聞かなかった。


ここでは看守に番号で呼ばれる。


無免許運転って前科になるのだろうか・・・。

私はそんな事をぼんやりと考えている。


17歳だった頃

水商売をしていて補導された時の事を思い出す。


あの時は

すぐにお母さんが迎えに来てくれた。


家出をしてから

しばらく会っていなかったお母さんに

再会したのは警察署の中だった。


その時のお母さんは

とても優しくて

何も言わずに実家に連れて帰ってくれた。


たくさんのお料理が

テーブル一杯に並んで

家族5人揃って夕食を食べた。


お父さんは

とてもうれしそうな顔をしていて・・・


弟と妹も・・・

「おかえりなさい」と笑顔で言ってくれた。


それから程なくして

また私は家を飛び出したんだ。


今回もお母さんに連絡がいくのだろうか・・・。

またお母さんが迎えに来るのだろうか・・・。


私がAV女優になったと知ったら・・・。


ずいぶん雑誌やテレビにも出ているし

もうバレているかもしれない・・・。


何もない空間では

嫌でも頭の中にいろいろな事が浮かんでくる。


ここには

現実逃避できるものは何もなく

自分の心と向き合うしかないのだ。


私は明日には

検察庁に連れていかれ

検事と話し合った後

処分が決定されるらしい。




うーん、ちょっと記憶が曖昧ですけど、こんなかんじだったよ。手錠もしっかりかけられたしね;

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