らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -201ページ目

第156話 事件のきっかけ

いつも事件は唐突に起こる。


それは予期することは出来ず

ふとしたきっかけから

思いもよらない展開を見せることになる。


その日はとても長い一日となった。




久しぶりに3日もまとめてオフが取れたので

ヒカルと夕方から遊びに出かけることにした。


もう秋だったけれど

私達は二人揃って浴衣を着ている。


私の浴衣は

ヒカルのお母さんがプレゼントしてくれたもので

とても気にいっている。


銀座で買い物をして

食事をすませてからディスコに流れた。


VIPルームでシャンパンを飲み

お気に入りのユーロビートがかかると

ホールに出て向かい合って踊る。


とてもご機嫌な夜だ。


途中から太一君とエミリも合流して

4人でずいぶんお酒を飲んだ。


私以外はみんなお酒が強いから

私も無理して飲んでしまい

何度かトイレで吐いてはまた飲みなおすという

飲み方を知らない学生のようなことをしている。


1時になり

ヒカルと太一君は仕事に行き

私はエミリと二人でディスコに残った。


その後も

何件かディスコを梯子して

最後はエミリの行き着けのサパーで盛り上がっていた。


すっかり深酒してしまい

お店を出る頃には外は明るくなっていた。


エミリと別れてタクシーに乗り

ヒカルに電話をしようと思ったのだが

携帯の電池が切れている。


ヒカルももう帰ってきている頃だ。


私はタクシーの中で

ウトウトしてしまい

運転手さんに

「そろそろ着きますよ」

と起こされて目を覚ました。


頭がぐるぐる回っていて

何度か大きな深呼吸をして息を整える。


タクシーを降りて

腕時計を見ると7時半を過ぎていた。


鍵があいていたので

ヒカルが帰ってきている事がわかった。


「ただいま~」


もつれた足取りでリビングに入ると

思いもよらない光景に

自分の目を疑った。


テレビにアダルトビデオが映っている。


ヒカルは一瞬

気まずい表情をしたように見えた。


私は

思考回路の働かない頭で

ヒカルのフォローをしてあげないと!

と焦っていた。


こういう場面に遭遇した場合

見てしまったこっちの方が

悪い事をしている気になるものだ。


「やだ~! もぉヒカルったら 隠れてこんなもん見てたのぉ~」


私はなるべく明るい声でちゃかしながら

その場を取り繕う。


別に男だし

彼女に隠れてアダルトビデオを見たくなる時だってあるだろうと

酔っ払った頭の中で納得していたのだが

ふともう一度画面に目をやり

私は愕然とした。


体が硬直して
言葉が出てこない。


そこに映っていたAV女優は私だったのだ。





さて、章末にかけて加速していきますよ♪ 一波乱、二波乱と起こっていきます!

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