【サックス吹きの悩み】口に力が入りやすく、すぐ口が疲れてしまう《その3》
腰の位置を変えるだけで
口の力みがとれたり、音色が変わるという話
最終回です
《その1》はこちら
《その2》はこちら
①腰を前につきだした姿勢(左)
②腰を少し落とした姿勢(右)
これらで違うのは腰の位置だけでなく
頭の位置も違います
頭の位置が変わるということは
口や喉にも影響があることはなんとなく予想できますよね
さて、まず前提として、
どんな姿勢であっても、演奏中の私たちの身体は楽器の重さやマウスピースの位置を関知して、頭の位置を調整しようと試みます
お、普段とは違うところに重心が!
頭が落っこちないようにしなきゃ!
これ咥えるのか!バランスとるの難しいな…
みたいな感じでしょうか
※実際に写真でも頭の位置は楽器をくわえるために調整されているように見えますね
ですので、常にバランスをとる、調整するための『あそび』を、身体の各パーツ(関節)に残しておく必要があります
では、①の姿勢の場合はどうでしょうか
この場合、多くの方は頭が突き出ます
そこで楽器を支えたり咥えたりという動きをします
でも腰は突きだしたままです
股関節はピーンと張っています
そこ(股関節)に、調整するための『あそび』はありません
※膝関節も同時に『あそび』を失っています
この頭が突き出るという症状は
腰が前に突き出るということから発生しているわけなので、
この頭の位置を首とか肩だけで調整するには無理がある
ということになります
それでも身体は調整しようと頑張ります
もう総動員ですよ
首の筋肉も肩の筋肉も…
そのとき、音色や音程をコントロールするはずの喉のあたりの筋肉は無駄に緊張することになり、それをできなくなります
結果、
本来はは喉でコントロールするはずのことを、なんとか口を絞めたりしながら実現しようとするはめになるのです
もちろん、
口の辺りの筋肉自体が、バランスを取ろうとしたり、マウスピースを咥えにいったりするために頑張るということも起こります
(特にこの姿勢の場合は下顎骨を引き上げる筋)
このようにして
本来は腰でコントロールしなければいけないのにそれをしないが故に、不必要な口元や首(喉)の筋肉の力みが発生して音色や奏法に影響が出るわけです
もともと口が疲れるのはなぜか、という原因を探っていましたが、口とは遠いところにある腰(腰をコントロールする関節=股関節)に原因があるかもしれないことが見えてきました
もちろん、これは一例です
少しだけ
自分の身体と向き合ってみたくなりませんか???
ちなみに、なぜ②で少し腰を落としているかについてはまた別の機会に…!
そして、この姿勢から打破するためのエクササイズも後日ご紹介しますね
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
当レッスンでは、演奏時のエラーの原因を身体全体の動きから修正し、必要なトレーニングを行います
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