小学2年生のフィンランド留学体験記 第九章 9月 25.先生たちの間で話題の兄弟 | フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

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~子連れフィンランド滞在記~
1年間家族でフィンランドに住みました(2022年10月〜2023年10月)。
準備からフィンランド生活について思ったこと、
感じたことを書き留めていきたいと思います!

 

25.先生たちの間で話題の兄弟

 

 月曜日の朝に担任の先生が聞く「週末何したの?」では、久しぶりに手を挙げて「剣道の練習をしました。」と発表した。すると「剣道って何?」とクラスの誰かが言った。ヘンニ先生はすぐパソコンで剣道について検索してみんなに見せてくれた。画面には面、胴、こてなどのお馴染みの剣道グッズが出た。「剣道は日本のスポーツだね。習っているの?」と先生に聞かれ、僕が頷くと先生は驚いた顔をした。先日お兄ちゃんは自分のクラスで剣道について発表したらしい。友達が少しでも多く日本の事を知ってくれたら嬉しい。

 お兄ちゃんの個人面談の付き添いで外国人クラスに行った。お父さんとお母さんが学校に来てエンミ先生とお話しする間、僕は外国人クラスの掲示物を見たりして時間をつぶした。外国人クラスの掲示物はたくさんあって楽しい。世界地図や色々な言葉の挨拶、生徒のロッカーには動物の絵が貼ってあって2年生クラスより教室全体がカラフルで楽しい。面談の最後にエンミ先生が僕の名前を出したので気になって聞きに行った。「さくとも先生同士の間でよく話題に上がります。さくとも先生の手伝いをたくさんしてくれて、大変評判の良い生徒です。りくととさくとは先生たちの間で話題の兄弟なんですよ。」え!?話題の兄弟!?て、照れるなぁ。そうか、僕は先生たちにそんな風に見られていたのか。エンミ先生から直接聞くことができるなんて僕も個人面談に参加して良かったな。

 面談が終わった後、担任のヘンニ先生にも会って両親が挨拶をした。ヘンニ先生はなんと来週僕のお別れ会を企画してくれているんだって!僕の転校はクラス全体でまだ発表されていないし、このまま何もせず去るのだと思っていたから嬉しかった。