小学2年生のフィンランド留学体験記 第八章 8月 10.僕の誕生日 | フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

~子連れフィンランド滞在記~
1年間家族でフィンランドに住みました(2022年10月〜2023年10月)。
準備からフィンランド生活について思ったこと、
感じたことの記録
趣味の4コマを投稿中

 

登場人物

ダニエル:大親友

ヘンニ先生:担任

サラ:1年生の時の担任

 

10.僕の誕生日

 

 僕の誕生日が次の土曜日にやって来る。僕は1週間前からとてもわくわくしていた。外国で過ごす初めての誕生日だからだ。月曜日の朝、2年生の悪集団が「ハッピバースデーうんち~♪」と歌って笑い合っているのを見て、僕の誕生日にあんな歌を歌われたら最悪だと不安になった。1年生クラスではクラスメイトの誕生日を先生が把握していて、みんなでお祝いの歌を歌った。僕の誕生日もそうやって祝ってもらえるのかななんて金曜日は期待をしたけれど、先生は最後まで僕の誕生日の事は口に出さなかった。その代わり、ダニエルが「確かもうそろそろさくとの誕生日だよね。お祝いしにさくとの家まで行こうか?」と言ってくれて嬉しかった。ダニエルはどうして僕の誕生日を知っているんだろう?前に話したことがあったのかな。でも、さすが親友だ。ダニエルの誕生日は12月だ。僕だってちゃんと覚えてるぞ。

 僕の誕生日が過ぎて、また月曜日がやって来た。先生が毎週月曜日の朝に生徒に聞く「週末何したの?」は1年生の時と違って発表したい人だけが言うことになった。僕は初めて手を挙げて「土曜日は僕の誕生日でした。」と発表した。「それはとっても素敵ね!」とヘンニ先生。ヘンニ先生は生徒の誕生日を把握していない様子だった。サラ先生とはやり方が違うみたいだ。あっさりしすぎていて残念だった。自分の誕生日が大好きな僕だけど、誕生日をフィンランドや日本みたいに祝わない国もあるらしい。日本やフィンランドは誕生日をお祝いする国で良かったな。