小学4年生のフィンランド留学体験記 第八章 8月 6.箱型筆箱がかっこいい!? | フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

~子連れフィンランド滞在記~
1年間家族でフィンランドに住みました(2022年10月〜2023年10月)。
準備からフィンランド生活について思ったこと、
感じたことを書き留めていきたいと思います!

 

登場人物

ヤミル:4年生クラスにいる友達。

 

6.箱型筆箱がかっこいい!?

 

 4年生クラスで僕がリュックサックから筆箱を取り出すと、「何それ!かっこいい!」とフィンランド人の男の子が話しかけてくれた。その子は体育の大根抜きゲームで協力し合って最後まで抜かれないよう一緒に頑張った子だった。戦友とでも言うべきか。戦友は箱型筆箱を初めて見たみたい。「肌触りが最高!黒くてロックもかかる!いいな!僕のと交換してほしいよ。」戦友が使っているのは円柱型でファスナーがついている筆箱だった。8月になるとスーパーでは新学期に備えるために文房具のコーナーが大きくなる。確かにそこに箱型筆箱は売っていなかった。みんなポーチのようなファスナーのついた筆箱だった。箱型筆箱はフィンランドにはない珍しいものなのか。僕は「東京ではほとんどのこがこの筆箱を使うよ。」と説明しながら、戦友に箱型筆箱の中を見せてあげた。「うわ~!鉛筆が1本1本させるようになってる!しかも列になって上がる!すごーい!このポケットにはメモが入れられるんだね!なんて便利なんだ。」戦友はひどく感動している。メモのポケットとは時間割カードが入るポケットのことだった。「でも、僕はやっぱりこの肌触りが好きだよ!」戦友はしばらくの間僕の筆箱を触っていた。しばらくするとヤミルもやって来た。ヤミルもはやり箱型筆箱に目を止めた。「かっこいい筆箱!なに?この肌触り!最高!」とヤミル。やっぱり注目するところは肌触りなのか!あまり好きじゃなかった箱型筆箱。まあ、この筆箱も悪くないかなんて初めて思った、使い始めて4年目の夏。