成田のよるに(一) | まりまにっき

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成田に行ってきましたよ


写真をぜんぜん撮らなかったので、この写真の場所が成田かどうか怪しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、成田です。三里塚記念公園という近所にひとつは欲しい公園ですよ。とても奇麗な場所だったので。

約1ヶ月半前、あくびちゃんからお誘いを受けて即参加を決めた成田離婚ツアー!成田なんて友達がいなければ遊びにいかない場所だよね~なんて話ししてたわけだけど、職場の人に 今週末成田に行って来る って話したら、案の定「海外からの友達迎えにいくの?」なんて返されました。うしし

今回の旅は実は詳細をほとんど知らなかった。
アヤコさんのふるさと成田へ、一泊して遊びにいきましょ、とだけ。
何が起こるのかしら~???

向かう車中は限りなく寝てたので断片的にしか記憶がないんですけど、ファミマの角を曲がったところで今夜宿泊するお宿が見えました。古き良き旅館で一泊素泊まり3500円。若い色白のおかみさんが出迎えてくれて、簡素なセキュリティロックを教えてくれた。おいしいお茶も出してくれた。
天井が低く、廊下を歩くとミシミシと音がする。お風呂もおトイレも男女共同。ホテルみたいにかしこまってなくて、すごくほっとする空間でした。

旅館のすぐお向かいさんがアヤコさんのご実家。
お好み焼き鮨割烹料理屋~なお店で、夫婦でやってる。かっぷくの良いりりしいお父さんと、目が色っぽいお母さん。若い頃はここいらじゃ有名な美男美女だったんじゃなかろーか??
飲食店じゃないけどあたしんちも昔自営業だったので分かるんだけど、こういうお家ってお店の中が玄関みたいな感じなんだよね、お店でワイワイしてるんだけど、やっぱりそこは玄関で、何だか懐かしい感じがした。
挨拶をして成田山(なりたさん)へゆく。

山を登るのかと思ったら、お寺があるそうで。しかも山っていうかすごい下り道で、古都を感じさせる街なみが続く。すげえ京都来たみたい。しかもやたらせんべいがある。しみせんべい、おごってもらった。串に刺さったせんべいなんてあるんだ。モチモチ食べながら歩く。外人さんがいっぱいいる。

お参りの前にお昼をすまそうと、おもむきのある丼屋へ入る。
入ると手前の親子のお客さんが、「あちゃー、いっぱい来ちゃった。」と言った。何だかわからずとりあえずお座敷に5人座って周りをぐるりと一瞥すると、どこのテーブルにも料理が並んでいない。
なんでも2階に団体客がいて、40分も待っているんだと。
親子連れは料理を待ちきれず帰ってしまった。
そして私たちと、隣のお座敷の若い異人交流グループとで残された。ここまでくると我慢比べである。ながるるとをさんアッキーがビールを飲む。寒いのに飲む。
何分待ったのか分からないくらい後にやっとうな丼がきた。とっくの昔に運ばれたあくびちゃんの天丼のどんぶりはすっかりからっぽ。私のお腹もからっぽ。5分と経たずにかっこんでしまった。

成田山へお参り。
お護摩とやらがはじまるところで、正座をしてお坊さんのアンニャラウンニャラ言う声を聞く。よく息が続くもんだ。軽快な太鼓の音も心臓に響いてよかですよ。
みんな足がしびれた。とをさんの「足がしゅわしゅわするっ」ってのがカナリ分かる!

お堂周囲を散策した後、おみやげに染みせんべいとアヤコさんおすすめの塩豆大福を買う。すんごいおいしそう。ピーナツもなかアイスを買って冷えきった手で食べる。アイスは寒くてもうまいのはなぜだ。

夜もくれて、例のお好み焼き鮨割烹料理屋でおもてなしををいただく。
キンメのしゃぶしゃぶや、初めての生牡蠣、山のおいも、あぁ思い出すとよだれが出ます。ごちそうとはこのことですよ。

華の30代に囲まれて、おいしい料理と会話を楽しむ。
違う年代の人の言葉はためになる。
私は30代こそ華だと思っています。20代はがむしゃらで良いのではなかろうかと思っています。20代のうちにどんだけもがいたかで、30代の輝きってのは変わってくると思う。私は幼も小も中も高も、とても苦しかった。だから22歳の今、社会人はなんて楽なんだろうと、実は私の心は開放感いっぱいなのであります。やっと束縛から解き放たれた今、何をやっちゃおうかな、ってよく考えます。そう思えるのも10代苦しんだお陰かなって思うと、妙な達成感があります。
ここにいる人たちは、私と同じ頃きっとたくさんたくさんの思いを胸に生きていく道を探しまわって、今、ここで出会うことができたんだろうなって、思いました。

そして今夜行き着いた場所はお好み焼き鮨割烹料理屋。
わたしもあと数十年したら、どこかの店の魚が美味い店で、ちょっと変わった仲間たちと人生の小話をつつきあっていたいです。

成田の夜は寒かったけど、あったかかった。

そろそろ眠いので、つづく~。。。そしてオヤスミ