今日職場の同じ係の子が話しかけてきた。
ここのところお母さんの具合が悪いそうだ。
そこで私に聞いてきたのだ。
「○○さんのお母さまは認知症とかありましたか?
うちの母は認知症でがんなんですが、水分を取らなくなってしまって。
もう施設に入れたほうがいいのか、どうしたらいいかわからなくて。
姉が主に介護をしてるのですが、もう姉が限界みたいで」と。
毎日訪問看護師さんや訪問診療、ヘルパーさんも来ているそうだ。
私は「うちは両親は認知症はなかったけど、父も亡くなる前は水分を取らなくなったので
点滴をしてもらっていたよ。それと母の介護はちょっとなかなか難しくなってきていたので
ケアマネージャーさんや看護師さんたちにも相談してショートステイを利用していた。」と伝えた。
母が寝返りを自分でうてたいため、夜中に私を呼ぶために私自身睡眠がとれなくなってしまったことや
腰や肩、膝の痛みが酷くなってきてしまったのだ。
またデイサービスもなかなか毎日は難しくなってきていたので
ケアマネさんがショートステイを利用しようと提案してくれたのだ。
ショートステイに行っている間は介護してる私もゆっくり休めるのでそれだけでも体もだけど精神的にも元気になれた。
施設に入ってしまうとコロナで全く面会ができない可能性があるが
ショートステイであれば、滞在期間が終われば家に戻れるので良かった。
良く聞いてみると、ご飯は味噌汁などは食べられるようなので
父のように食べない、飲まないとは違う。
食事ができるなら水分も取れるのでかなり違うと思う。
なので「食事を取れるなら随分違うし、たぶんお水やお茶だとなかなか飲めないし、お茶などは利尿作用があって
逆に水分がなくなってしまうこともあるか
お医者さんや看護師さん、ケアマネージャーさんに相談あしてポカリスエットなどを飲ませてあげると良いかも」と話した。
そう話しながら
父が食事や水分を取らなくなり、話もできなくなっていった姿や
母を最期にショートステイに預けてそのままお別れになってしまったこと思い出してしまった。
涙をこらえるのが大変だったよ。
そして帰りの電車の中で音楽を聴きながらまた思い出して涙が出てきて大変だった。(まぁ、誰も見てないだろうけど)
それがちょうど流れていたのが「手紙。」って曲でお母さんへの手紙という内容で余計に涙を誘うわけだ。
毎朝泣いていたけど、あー今日は落ち着いてるなーって思ってたのに。
父と母に対する後悔の思いが押し寄せてきてしまった。
同僚の子は悪くない。
お母さんが心配で聞いてきたのだから。
その子は自分も病気を抱えながら母親の介護もお姉さんと交代でしている。
本当に大変だ。
それがわかるから私も知っていることは話そうと思ったのだから。
でもまだまだ私、落ち着いてないや。
両親の介護のことなどを聞かれると色んな事を思い出してしまう。
電車に乗っている時に限って思い出して涙してしまうのだ。
まだ笑って話せるほど私の中で思い出になってないんだ。
私の好きな宮本輝さんのこれまた大好きな本「森の中の海 下」の中で
こんな描写がある。
「涙が涸れるくらいに泣くという表現がありますが、涙ってやつは、どうやら涸れないもののようです」
これって本当だ。
だって私、母が亡くなって直後はそうでもなかったけど
職場に出勤するようになってから今日までほぼ毎日泣いているから。
本当に涙って涸れない(尽きない)んだなぁ。
どうか皆さん、もう少しの間だけそっとしておいてください。
両親の最期を思い出すのは本当に、本当に辛いです。