若だんながタイムスリップしたってぇ
鍵を握るのは、西方から舞い込んだ剣呑で寂しい妖?それともー
江戸の薬問屋・長崎屋の若だんなシリーズです。
若だんなは、家業の薬づくりを楽にするための「からくり」を考えていました。薬升があれば簡単に薬を分けることができると思い完成させます。できあがった薬升は、薬の配合を書いた薬帳とともに箱に入っていて、妖の影と繋がっている。
悪夢を食う獏のような妖の場久(バキュウ)が行方不明になります。続いて、妖医者の火幻(カゲン)も姿を消す。
現れたのは、西から来た以津真天(イツマデ)というくちばしがあり胴体は蛇で禍々しい鳴き声の怪鳥、場久と火幻を闇の悪夢に閉じ込めたらしい。
場久と火幻を救うため、若だんなも悪夢の闇に飛び込み、目が覚めると5年後の江戸にタイムスリップしていたのです。長崎屋の薬升が、ライバル薬屋に盗まれて売り上げが減り店が潰されそうでした。若だんなの作った薬升が原因で、家業が傾くことになったとは、心外‥
盗まれた薬升を取り返す
場久と火幻を探し助ける
このまま5年後の江戸にいるのか
5年前に戻るのか、戻れるのか
病弱ですぐ熱を出して寝込む咳込む、よわよわな若だんなが、長崎屋の妖達に助けられながら活躍します。
付喪神の屏風のぞき、鈴彦姫、貧乏神の金次、小鬼達、猫又のおしろ、河童の禰々子親分、利根川の化身の坂東太郎etc 個性的な妖達と、頼りなさそうだけど賢い若だんなの連係プレーで無事に解決。
シリーズ物なので、全編読んでいるとスムーズかと思いますが、久しぶりの『若だんな』と妖達だったので、あたふたしながら読みました。安定のおもしろさです。

