百鬼遊行絵巻

 

 

1460年、土佐流の絵師・光信(ミツノブ)27歳。将軍足利義政25歳は2年前に御所を烏丸殿から室町殿に移転を決めた。妖物屋敷との噂もある。

 

光信は室町殿で酒好きの得体のしれない老爺と出会う。もうろうとした光信が意識の中で見たのは、幼い義政が未来がわかるという大瓶を覗くと、飢饉・暴風雨・洪水・戦乱が見えた。将軍となった義政は現実から目を背け大金で室町御所を造り変えた。

 

妖物屋敷と言われる室町殿の庭に血まみれの女性がうろついていると噂が流れるなか「呪詛屏風」を手に入れる光信‥

 

光信の父は幕府の御用絵師、父の弟子・於莵也(オトヤ)が捕まえてきた大きな鯉に話しかけられる光信。川に戻してくれるなら望みを叶えてやると言われる‥

 

室町御所リニューアル完成お披露目イベントとして鳥舞を興業したい義政から、鳥舞の下見を依頼される光信‥

 

鳥女が笑う

ひとを不幸にするのは人の業 人の世が無残なのも人が為したこと。

 

己の影が喰われるという「影喰らい」が室町御所で発生。光信が調査すると‥

 

義政の命令で「一点全心」の占師をさがす光信。占師は行方不明の於莵也だった!

 

呪いの「笑う小鼓」人の世の哀れさと愚かさを笑い、良からぬことが起きるという‥

 

 

室町幕府8代将軍足利義政の時代を背景にしています。大飢饉や疫病蔓延で死者があふれ、民衆の苦しみも恨みの声もはねのけ、建物造営や庭園造作にこだわり、美を追求したという義政。晩年の義政が銀閣寺を建てます。

 

主人公は、義政お気に入りの絵師・土佐光信、野心も出世欲も人一倍の男。見えるはずのない妖しのものが見えます。

 

もの悲しいトーンの物語です。お笑いもおちゃらけもありません。

 

Gemini情報によりますと足利義政は「頼りない将軍」で「優柔不断な将軍」と辛口評価。鋭いGemini。このダメ将軍が後世で絶賛される美を作り出したのよね。