だあれもいない坂の上
隣に座るという運命について
北陸の高校を卒業して東京の女子大に進学した真智(マチ)は、祖母の親友・志桜里(シオリ)さんの家に下宿することになる。元ヒッピーという超マイペースな志桜里さんは、地名にこだわり強く氷河期の武蔵野台地のうんちくや、家近くの切支丹坂、幽霊坂、暗闇坂から骨が出た話などを熱弁する。志桜里さんの坂への偏愛ぶりに引き気味の真智。
さらに、酔っぱらった志桜里さんから、真智の母は志桜里さんの実子で養子縁組したと聞き理解が追いつかない、どういうこと?と悩む。
大学生として新生活が始まり、隣の席に座った「よしんば」と親しくなる。会話の中で奇妙な"よしんば"という言葉を使うことに衝撃を受ける真智。なかんずく、ちゃっかり娘、発展家という言葉も頻繁に使う不思議系よしんば。
隣に座ったクラシックな雰囲気の青年との偶然の出会いから、真智の恋がはじまる‥
後半は、真智の恋する気持ちのアップダウンの描写が中心となり、真智と彼氏ののろけのような痴話喧嘩の話がメインで、うーん、どうでもいいかもという感じで読み飛ばしました(あ、言っちゃった)
"よしんば"とか"なかんずく"日常会話で使うことは少ない言葉だけど響きが良いですね。"さかしら"という言葉も個人的に気に入ってます。地名の由来は興味あるんですけど、恋物語はどうも‥となってしまう感じでしょうか。

