江戸時代の人材派遣業、口入屋。
お藤は、口入屋の差配に抜擢され商売のやり方を変えようとします。武家相手から商家相手の人材派遣に転換しようと奉公人を特訓。が、以前からの幹部たちは「女のくせに勝手なことをする」と猛反発。抵抗勢力があることは覚悟の上と引かないお藤。
お藤は旅籠屋のひとり娘だったのですが、父の代で稼業が傾き、14歳のとき継母に女衒屋に売られてしまう。必死で逃げ出し、山道の繁みを歩いていて細い蔓(ツル)がからみつき転んで動けなくなった時、若い侍に出会い助けてもらいます。
蔓は、葛藤(ツヅラフジ)だと侍に教えられる「九十九(ツヅラ)とも書く」
13年後、江戸で印半纏を来た男「黒羽の百蔵」を見かけたお藤は、あのとき助けてくれた侍だと気づきお礼をしたいと近づきますが、人違いだと拒まれてしまう‥
新しい商売のやり方にチャレンジしていくお藤ですが、口入屋の組合からの嫌がらせで店を襲撃され壊されてしまう。それでもお藤は負けない。
その後、店のオーナーとなり、お藤は7歳になった娘おさんと二人、口入屋の商売を切り盛りして忙しく働いています。お藤の子おさん?父親はだれ?
いろいろなことが、縦に横につながり、蔓が絡まるように展開していきます。波乱万丈なお藤の来し方行く末。最後には幸せをつかみ取ります。
山あり谷あり、どんでん返しありの面白さです。女のくせにと馬鹿にされ足を引っ張られながらも、たくましく商売の道を切り開いていくお藤のバイタリティをうらやましく感じました。

