スローライフ警視の事件簿

新感覚の警察ミステリ

 

 

キャリア警視の片桐眸巳(カタギリヒトミ)28歳は水和署長として着任。暇なお飾り署長の予感がして落胆気味。平凡な容姿で貫禄に欠け学生に見られてしまう。

 

捜査一課強行犯係の姉と科学捜査研究所の兄と3人、田んぼの中の一軒家で同居し、山菜採りしたりキャンプしたり週末スローライフを楽しんでいる眸巳。

 

千賀湖の浅瀬で女性の首なし死体が見つかる。その頭部は山の中で発見され、37

歳の女性会社員とわかる。怨恨か。

 

続いて、水和署管内の氷平湖で首のない遺体が見つかる。2体目の首なし死体は、12歳の女子中学生と判明する。同一犯による猟奇殺人か‥

 

 

首なし死体、不気味な殺人事件の捜査が始まります。無能な署長で戦力外と見なされていた眸巳が大活躍します。下着泥棒を追いかけたり、迷惑電話の相手したり‥

 

実は、眸巳には特殊な能力があるのです。カメラアイ、視覚の処理能力が人の何倍も速く脳と目が直結している。その能力で犯人を突きとめていきます。そんな眸巳にも弱点があり、あこがれの推し女性警官になかなか接近できずにいて、見かねた姉と兄がお節介したりのコメディな場面も楽しめます。

 

結末に、もやもやっとしました。黒幕で一番のワルが認知症で末期癌のため罪を償うことができないなんてー警察小説には勧善懲悪を期待してしまうのです。