殺人を繰り返しながら北へと堕ちてゆく二人の果てにあるものとは?

 

 

飯島市果(イイジマイチカ)は派遣社員でサポートセンターで働いている。居酒屋で隣に座った小柄な男の血の臭気に気づき、かすかな好意を感じる。

 

防犯係の番場(バンバ)はストーカー被害の相談を受けていた女性が殺害され、捜査本部が設置されたことを知る。

 

童顔でおとなしく見られる市果。若く見えることが重要ポイントになります。

 

居酒屋で出会った男を偶然見かけた市果は、彼が〝女〟であることに驚き後を追う。酔っぱらいを襲い死体から財布を抜き取った〝女〟に脅され、自宅アパートに軟禁された市果はストックホルム症候群のようす。

 

〝女〟と一緒に逃亡し、人を襲い現金を奪いながらネットカフェやビジネスホテルを転々とするうちに〝女〟が多重人格とわかる。

 

まあまあなサイコですねえ。DV母親が亡くなり保護された生い立ちが詳しく描かれていて〝女〟の悲惨な状況からなんとなく納得してしまいそうになります。

 

幼いころ母親を亡くした市果は姉と施設で暮らしていたことがある。

番場の娘はベビーカーから連れ去られたまま行方不明。

 

市果が大切に持っていたネックレス‥

すべてが繋がり真相が明らかになります‥

 

 

性的混乱のある男の〝女〟の部分に同調しながら利用する市果の本音がホラーかもしれない。ありえないけど、もしかするとありえるかもと思えてしまうくらいシリアスに描かれていて、グロテスクではあるけど話に引き込まれてしまいました。