幕末、明治維新を生きた高須4兄弟。
尾張徳川家の分家・美濃の高須藩の松平家から、会津、桑名、尾張に養子に入り跡取りとなった4兄弟が時代に立ち向かっていく物語です。
江戸で、尾張徳川藩主の慶恕(ヨシクミ)は日米修好通商条約の調印を知り憤り登城して、井伊直弼と対面し物申すが完敗。隠居謹慎を申しつけられ、尾張徳川藩は弟・茂徳(モチナガのちの茂栄)に当主交代となります。
自分に変化を付けるため、慶恕は慶勝(ヨシカツ)と改名します。
将軍・家茂が上洛し、慶勝と弟の容保(カタモリ)や定敬(サダアキ)も京で暮らすことになります。
力関係が流動的で微妙な時代。長州や薩摩の倒幕派と、会津や桑名の幕府派の争いから内戦となれば、欧米列強に付け込まれかねないし、対応に苦心しながら徳川家の威信にも悩む慶勝。
家茂が病死し、将軍となった慶喜が朝廷に「大政奉還」
世の中が簡単に新しい時代に落ち着くはずもなく、抵抗する幕府派の慶喜・容保・定敬。穏便に治めたいと奔走する慶勝が説き伏せますが‥
慶勝より22歳年下の弟の定敬は将軍家茂と同い年の20代。若いなあ。若さからの勢いや無謀さがなければ大変革は不可能かもしれない。大きな犠牲を払っても挽回する時間があるのは若い世代の特権だものね、時間は貴重。
明治が落ち着いてくると、慶勝・茂栄・容保・定敬の高須4兄弟が揃い、写真を撮ります。どこへ行っても何があってもいかなる時も「葵の末葉」であるということ。
政権中枢で活躍した人々の幕末維新。登場人物が多いうえに名前を変えるんですよね、出世魚みたいな感じでしょうか。名前の読みが全部ややこしくて漢字読めなくて苦戦でした。この名前は元だれだっけ?とか覚えるのが大変。
読み応えありました。明治という新しい社会を築いた人たちの、それぞれの思惑と反発と利害が高須4兄弟の4人の視線で描かれています。

