京野菜ごはんと白銀の記憶

 

 

真澄(マスミ)21歳は、料理人として働いていた店が休業してしまい途方に暮れる。就職先を探しながらSNSで見つけた友禅染めの財布に魅せられ「手書友禅・化野」をめざして衝動的に京都に向かう。

 

工房主の男性から財布の在庫はないと言われ意気消沈。宿泊先の予約もせずに来てしまった無謀さに泣きそうな真澄。が、なんと、工房に泊めてもらうことになる。

 

夜、物音のした作業部屋を開けると‥黒い丸いものがいた!黒いものはカワウソだった。工房主で友禅作家の蓮爾(レンジ)から、そのカワウソは妖怪で、妖怪を捕まえ友禅に閉じ込めていると聞き、びっくり。真澄は妖怪を見ることができるのだ。カワウソと仲良くなる真澄だが‥

 

真澄に憑く生霊と死霊とはなに?

平清盛の白拍子の生まれ変わりとは?

真澄と蓮爾の遠い遠い過去での関り‥

 

不器用でドジな女子がツンデレ美男子に恋する物語ですかーああ、はい、はい、はいと読み始めました(生意気か!)すると意外な方向にストーリー展開し、妖怪とか白拍子とか狐の恩返しなど盛りだくさんに話がふくらみ引き込まれました。けっこう込み入った内容ですが、登場人物が少なめなので、コンパクトでわかりやすくなっていておもしろかったです。