鈴江藩江戸屋敷見聞帳
奥方さまは猫の化身だったのです!
豪商の一人娘・お糸16歳は、大名屋敷へ行儀見習いとして奉公に上がります。お糸は屋敷に入ったとたん妖かしの気配を見抜く。
正室の珠子に呼ばれ、お糸が顔を上げると、艶やかな三毛猫が座っていた。三毛猫が「にゃん!」と短く鳴いた‥ええっ猫?
ちょいと不思議な猫族の姫ぎみである珠子は、鈴江藩の若殿様に一目惚れし、あちこち手をまわし念願かなって正妻になり、今は4ヶ月の娘がいて幸せそのもの。
大名屋敷には敵がうじゃうじゃいて、公儀の隠密も潜り込んでいるし、殿様の叔父が城主の座を狙って暗躍していると珠子から聞き、お糸は全力でお守りしようと誓う。
そしてついに、鈴江藩乗っ取りを狙う妖し狐が現れ、猫族とともに戦います‥
奥を仕切る強面の三嶋は、獰猛な虎の化身
外国かぶれでお調子者な権太郎は、珠子の父猫「だでぃー」
権太郎から正月頭と揶揄される鈴江藩の殿様
個性的な登場人物というか猫がそろい、間違えることなくすいすい読めるコメディ時代小説です。肩の力を抜いてお気楽に笑いながら読みました。深入りして考えず、ストレス発散にも良いと思います。

