天平18年8月
備前国から平城京に向かう行列があった。
『三笠山』
采女として出仕する16~17歳の2人の娘。ひとりは郡司の娘・広虫(ヒロムシ)もうひとりは真備(マキビ)の娘・由利(ユリ)すぐに打ち解け仲良くなります。
平城宮の役人・葛木連戸主(へヌシ)30歳は、下道朝臣真備から広虫と由利を紹介されます。
大仏工事の赤鬼タタラとかわからなすぎて‥苦戦の予感。
『正倉院』
戸主は40歳になり、その妻・広虫は27歳となる。
光明皇太后が東大寺に献納する宝物のリスト作りに奮闘する戸主ですが、部下のひとりを過労死させてしまいます。
『勢多大橋』
若狭から近江をぬけ平城京へ急ぐ戸主46歳は、山道の崖から川に落下、水となり暗いの底を漂う亡霊になってしまう。橘奈良麻呂の変で亡くなった元上司の亡霊と出会い、自分も死人になったのだと気づきます。
『宇佐八幡』
称徳天皇と道鏡のスキャンダル。宇佐八幡からの神託を確かめるため、広虫と弟が派遣されます。どういう結果になっても、姉弟にとって良いことはひとつもない。亡霊となった戸主に相談する広虫‥
ストーリーは大仏開眼や光明天皇、称徳天皇、道鏡の時代のできごとをアレンジしながら進んでいきます。
読みにくくて疲れました。鬱懐とか沈潜とか梟首とか珍しい熟語がどんどん出てくるし、国語上級者むけの格調高い小説なのか。そのわりに、糞婆とか屁でもないとか尻に食らいつきおったとかの表現もあり、なんだかなあ(あ、言っちゃった)
表紙のイラストは可愛い系だし、すらすら読めると思っていましたが、文章や語句の使い方など好みに合わないせいか読み辛かったです。
