あの家のわらしは、膨れて死ぬぞ。

青森県P集落にまつわる悍ましくも不思議な話を集めた因習ホラー短編集!

 

 

うずまきべらの社

優しい姉の彼氏は腕に亀の刺青のあるやくざな男で、覚醒剤で逮捕の後、姉は母の実家のあるP集落で暮らすことになった。P集落には《べら》という小さな社があり、祀られる神が●であり《まる》という。姉は《べら》に取りつかれ喘ぐ「あの家のわらしは膨れて死ぬぞ」「あの家の嫁は割いで死ぬぞ」「お前は縊って死ぬぞ」‥

 

うずまきうず山の猿

P集落に隔離されたアル中男は、亀の刺青のある男・川辺(カワベ)から天神様の山にいる病気を治してくれる猿の話を聞く。

 

うずまきがんべの兄妹

川辺の弟分の雪田は、川辺から自分は妖怪《がんべ》だと明かされP集落の生まれと言われる。川辺が風俗の女を殺して逃げる‥

 

うずまきまるの童子

P集落に嫁いできたあと夫から説明されたのは、神のような《まる》と手に水かきのある妖の《がんべ》には逆らえないということ。

 

 

P集落の因縁めいたできごとのかずかず

《べら》《まる》《がんべ》の関係

川辺の生い立ちと現在、先祖とP集落の関り

青森と東京をつなぐもの

 

「青森県にキリストの墓は存在した」説ちらっと出てきます

 

川辺の残忍さは《がんべ》だからか

祟る神《まる》に仕える者が《がんべ》でしょうか

長い年月、引き継がれてきた禍々しいものの正体とは‥

 

 

読み進むうちにばらばらなピースが、少しづつ繋がりまとまった形になってきます。怖いといえば怖いけど、かすかにファンタジーさも漂います。

 

表紙画の不気味さ(失礼か!)凶い、凶い、凶いって連呼する本。ホラー苦手なのに借りてしまいました。そうか、昨日の『小田くん家は南部せんべい店』と「青森」でつながっているのかもしれない、作風は全く違うけど。