茶屋占い師がらん堂シリーズ4作目

 

最福(サイフク)神社門前の茶屋「たまや」のなかにある占い処「がらん堂」で花札を使って占う凄腕占い師の宇之助と、茶屋の看板娘のすずが活躍する短編集。

 

 

1,垢ぬけて艶やかな女が「がらん堂」へ来て、プロポーズを受けても大丈夫か占ってほしいと言います。浮気されても平気と言う女に驚くすずは「嘘を見抜く力」で観察するが女が嘘ついてる様子はない。宇之助の言葉が響く‥

 

幸せの形は人それぞれなんだ

 

2,賭場には狐の霊がうようよしていて、その狐に取り憑かれた男を全力で祓う宇之助とすず。賭け事にはまった時に魔につけ入られ絶望に追い込まれるという‥

 

神から離れて自分が神を名乗るような『堕ちた狐』を知らずに拝みにきた者を不幸にする。

 

憑かれると悪臭がひどく、腐ったような糞尿のようなどぶ川のような臭いとか。

 

3,道場の跡取りをめぐり弟子二人が勝負する。実力は互角。もし占いで勝つと出たら本当に勝てるのか?宇之助は言う‥

 

占いは、当たればいいというものではないんだ。占った相手が幸せになるために、一歩踏み出す勇気を与えるものでなければならない。

 

なるほどねえー

 

4,眼鏡屋の中年男は人気女形の贔屓筋になりたくて占いに訪れる。女形には生霊が憑いているから危険だと警告する宇之助。が、女形が眼鏡屋に接近してきて‥

 

占いに頼り切り、自分の力で歩けなくなってはいけない

 

わきまえた男、宇之助だが自分の過去を悔いて自暴自棄になったこともあります。

 

憑きもの界のレジェンド魔界の狐が登場し、悪さして人を苦しめます。狸や犬、猫も取り憑くことがあるとはいえ、狐憑きは王道ともいえます。

 

占いは当たればいいというものではないってところに、信念があるといいますか。かといって占いが外れたら、それはそれで大きな問題な気もします。