薬師をめざす瑠璃の物語
1557年、松平元信(のちの徳川家康)16歳は今川家の人質状態にあり、生まれ故郷の三河岡崎城へ戻ることもできず鬱々としていた。今川義元の姪・瀬名との縁組が決まり、ますます鬱屈がエスカレートするばかり。
母方の祖母の庵へ行くことが元信の唯一の気晴らしで、庵では祖母の小間使いの少女・瑠璃(ルリ)から気力を養うという薬草茶でもてなされる。薬師になりたいと夢を語る瑠璃は、元信から「おなごの身で薬師になりたいなど考えぬことだ」と突き放されると、強気に言い返す度胸と信念があり立派。
瑠璃は亡くなった母から、父から預かったという薬包を受け取っていた。行方不明の父は医術を学んでいたらしい。瑠璃の師匠は、牛の背に跨り諸国を放浪している風変わりな医師。体調に合わせて煎じた茶を瑠璃は、元康(元信を改名)やその祖母、元康の正室などのために用意し評判も良い。
やがて、今川義元が織田信長に敗れ元康は岡崎城に入る。
その後、元康は家康と改名。
瑠璃は岡崎城で家康に仕え、薬茶係に任命され立派な薬師になるため邁進する。そして、瑠璃は家康の側室となり、阿茶局(アチャノツボネ)と呼ばれるようになった。
えーっ
なんと瑠璃が阿茶局ですって!
通説では、阿茶局は側室になる前は夫と息子2人がいて夫が亡くなって未亡人となり、家康に見初められたとされてますが、定説を覆す大胆な趣向か。
やり手の凄腕アクティブな女性というイメージの阿茶局が、瑠璃のキャラと重なるかもしれません。史実はそれはそれとして、わかりやすいストーリーが良かったです。
続編もあるようなので読んでいきたいと思ってます。
