殺人鬼フジコ
彼女の『十ヶ条』に従えば
誰もが成功し
幸せになれるという
派遣社員の岩崎美空は動画を見て、「ご褒美マダム」が公園の公衆トイレで「フジコ」に声をかけられ『十ヶ条』が書かれたメモをむりやり渡されたと知り興味を持つ。
この十ヶ条通りにすれば、あなたは必ず這い上がれる。成功する
殺人鬼フジコ
少なくとも十五人を惨殺した伝説の殺人鬼
河川敷で30~50代の女性の遺体が発見される
「フジコ」と同年齢の米井富士子は、大手出版社を定年退職後は子会社の小さな出版社の嘱託で雇われている。現役時代「殺人鬼フジコ」の事件を追ったこともあり、編集長に頼まれ再び「フジコ」を追うことになる。職場にはバイトの女子大生・駒場菜緒と歌田明日香がいて「フジコ」に興味津々。「ご褒美マダム」を崇拝し『フジコの十ヶ条』を実践する女性・日向玲奈を取材すると、高齢者施設の入居者が連続して不審死し施設理事長がもみ消した疑惑を知り興味を持つ。
富士子は亡くなった叔母の遺品整理をしていると「フジコ」と書かれた大量のノートを見つけ自宅に持ち帰る。ペット不可の物件に住み内緒で猫を飼っている富士子は何者かに脅され怯える。
「フジコ」をホステスとして雇ったことのある銀座のクラブのママが言う
あたし、視える人なのよ。フジコは完全に魑魅魍魎に乗っ取られていた。恐ろしい女だった。邪魔だと思った人を次々と消していった。
登場人物が多いうえに、ひとクセもふたクセもあるスネにキズ持つ人物ばかりで、誰が殺人者でもおかしくない状況のなか、次々と不自然な死を遂げていく。最後に一連の事件を解き明かした人物も、自殺か他殺か不明で亡くなってしまう‥
フジコは生きていたのか?
フジコになりすましただれかなのか?
善男善女は登場しないし、すっきり明朗解決、ばっさり勧善懲悪とならないところが、この物語の醍醐味かもしれないと思いました。
