エイプリルフールに引っ越して死体発見。新居が恐怖の館に!
土地の因縁か、事故物件か
昭和30年代に建てられた築60年くらいの「未唯紗アパートメント」
その解体現場には、建売住宅が建てられ分譲されるとの立て看板がある。
分譲地は五つの区画からなり
この五つの分譲住宅に3月末から4月初めに引越がはじまります。
入居した5軒はそれぞれクセ強めファミリー、互いに疑心暗鬼、保身、思惑が交差するなか、1軒の家で死体が見つかったのに誰も警察に連絡しようとしない。
不思議な状況で繰り広げられる人間模様は、アガサ・クリスティを思わせる迷路のように複雑でどきどきします。
「親切なんていうのは、悪意の裏返しでもあるんだからね」
「どういう意味?」
「あんた、本当になにも分かっていない」
狭い分譲地があるこの地域は
東京23区内とは思えないほどのまるで地の果ての荒野のよう
殺伐とした人間模様が徐々にあきらかになってきます。
「未唯紗アパートメント」は著名人御用達のリゾートマンションだったのに
いつのまにか定住する人が増え行き場のない年寄りの保養所、老人のユートピアというかディストピアに近いものになってしまった。
大量殺人があったという地元の都市伝説。
覚醒剤を止められない芸能関係者の施設でもあったという
江戸時代初期には風葬地だったこともわかってきます。
二転三転どんでん返し、結局だれが真犯人なの?
頭の中が混乱してしまい、少し焦りながら楽しく読みました。
