さあ、京の道へ、時間旅行に出かけよう。

「京都」という街は「道」から成る。

 

著者は、彬子女王(アキコジョオウ)

三笠宮家当主で寛仁親王の第一女子、1981年生まれのアラフォー世代

写真などで拝見したとき、威厳がありやや気難しそうな印象でしたが、本を読むと、気さくで気取らないお人柄のように思いました。

歩くことが好きだ。平坦な道であれば、2時間でも3時間でも平気で歩く。

東京にいるときは皇宮警察の護衛官がいつもそばにいて、地方に行くときは各道府県警の担当者がつくけど、物心ついたときから当たり前のことで、嫌だと思ったことはなく、通勤の時も一緒におしゃべりしながら職場に向かうとのこと。

2013年1月、父が亡くなって半年がたち、精神的・肉体的疲労がピークに達してしまったのか、体調を崩し、3週間の入院を余儀なくされた。

京都で大学病院に入院されたこともあるそうです。

 

京都在住の2016年頃の新聞に連載された街歩き記事が、観光ガイドブックというより、エッセイ風にまとめられています。

地蔵盆に私が顔を見せると「あ、お姫さん今年も来てくれはったんやね~」と喜んでくれる。

お姫さん!まさに本物のお姫さま。

ご自身の立場を大切にし、仕事をしながら公務もこなす大変さが、一庶民にも少しわかる気がしました。

 

四季折々の京都の街歩きは、春は桜を愛でながら、祇園囃子の音色に夏を訪れを感じ、秋には木の葉の色付きを楽しみ、冬になると京都にクリスマスは似合わないと思い、正月飾りが出てくると心が躍るそうです。

豊かな感性あふれる文章で、簡潔に綴られていて読みやすかったです。

 

著者の彬子女王は麻生副総裁の御令姪様。

先日、高市首相が「男系男子に限るのが適切」と述べたことが波紋を呼び、木原官房長官が「将来的な皇位継承についての発言ではなかった」と説明。

この木原官房長官がAI搭載みたいなしっかり者らしく、首相がうっかりおちゃめ発言してもフォローしそう。新年度予算案のことで頭いっぱいだったのでしょうかね。男系でも女系でもどっちでもいいし、それより、どんな屁理屈こしらえて落としどころにするか、うっすらとした期待感で伏し目がちに眺めておるのでございます。