50歳、独身、幼なじみ。

小さな恥も誇りも初恋も、ほとんど全て知っているから、のほほんと気楽でいい。

生家の団地に戻ってきた二人の

暑苦しくない、さらりとした友情を、ユーモラスに描いてます。

 

イラストレーターなのに、現在はフリマアプリで生計を立てる奈津子と

非常勤講師の仕事で、日々ストレスを抱えているノエチ

 

奈津子とノエチは保育園のときからの友だち

おたがい五十になった今も、行き来している。

絵の好きだった奈津子は、短大を出てイラスト描きの仕事をはじめ、一時はだいぶ羽振りがよかったものの、景気が冷えて業界が渋くなったのか、時流に合わなくなったのか、近ごろは年に数点しか依頼がない。

低迷期なんでしょうね、そんな時期もあるある。

ずっと勉強ができたノエチは、学者を目指して大学院まで進んだけれど、思うように大学で職をえられず、今はべつの学校で非常勤講師の掛け持ちをしている。

思うようにいかない、何やっても裏目に出て、壁にぶつかったような行き詰り、足踏みしている様子にもうかがえ、この先どうなっていくのでしょうか。

50代の負け組、敗者復活ありなのか?

厳しい状況と思われがちでも、小さな不満はあっても、当人たちはのほほんと気楽に暮らしている。

 

勝ち負けなんて無意味だし、本人が満足なら、それでオッケー。ガツガツしない人生もいいよね。自分を励まし言い聞かせても、湧きあがる小さな不安の渦に巻き込まれそうになる。毎日がゆっくりと過ぎて行くようすが書かれています。

 

大志を抱かなくても幸せに暮らしていける。気持ちが疲れて、とりとめのない不安に押しつぶされそうな時に読むと、ほんのり癒されるかもしれません。

みんな、いろいろあるよねー