物の値上がりを取り締まる商い同心・澤本神人が算盤と人情の謎解きで江戸の暮らしを守り抜く!

世間を騙すあくどい商売は 許さねえ!

江戸っ子小説、イキがイイねえ

主人公は北町奉行諸色調掛同心の澤本神人(サワモトジンニン)

諸式とは、品物全般を指すが、物価の意味も持っている。神人は、市中に溢れる品物の値が適正かどうかを調べ、あるいは無許可の出版物の差し止めなどを行うお役目だ。

 

時代は天保の改革のころ、老中・水野忠邦が失脚し、阿部正弘の新しい施政方針の頃でしょうか。

 

短編集です

「女易者」

「母子像」

「御種人参」

「口入れ屋」

「落とし穴」

「五方大損」

 

主人公の澤本神人、部下の庄太、上司の鍋島直孝、同僚の和泉与四郎、神人の養女・多代、使用人のおふく、あこがれの女性・お勢、などなど

レギュラーメンバー多いし、短編ごとの登場人物もわんさかいて若干混乱しながら読み進みました。

 

澤本が商売の取引の不正がないかを調べていくのですが、商家の屋号が○○屋とか△△屋とかたくさん出てきて、短編ごとに登場する商売屋も違い、ん?ここは何を扱い誰の店だっけーとうろたえることしばしばな自分に苦笑しまくり。

 

話の流れはスムーズでリズミカルに進んでいくし、細かいことはさて置く感じで先へ先へと読んでいきました。江戸時代の食生活、労働環境、暮らしぶりや娯楽、いい意味で現実逃避できるし楽しめました。