待ちに待った「ラストエンペラー」4Kレストア版を見てきました。
※4Kと言いつつ、劇場では2k上映ですが。
上映開始直後から、心をつかまれるというか、公開当初に見た記憶が
どっと蘇ってきました。
35年前に見た時は(年がばれる!)、期末試験が終わった直後で
疲れが溜まっていたのか、溥儀の手首を切って血が広がっていく
シーンを見た途端、具合が悪くなり途中退場したという
苦い思い出があります。(笑)
今回はそういう事もなく、最初から最後まで堪能することが出来ました。
やはりジョン様の演技力に改めて感動しました。
※この時、ジョン様は30代前半の若さ!
収容所に収監される時の疲れ切ったうつろな表情や、青年皇帝の自信に満ちた顔、
満州国皇帝になったものの、日本に利用され、自分の力では何の抵抗も出来ないと
悟った時の絶望したシーンなど、本当に見事に演じていました。
公開当時、主演男優賞にノミネートされなかったのは何故なのでしょう。
今ならノミネート&受賞したのではないのでしょうか。。。
この映画に描かれていることは、すべてが真実ではありませんが、
近代史を学ぶ上で、非常に有益な映画だと思います。
私にとって、大学での専攻を選択する事にも、大きな影響を与えた大事な作品です。
ぜひ多くの人に鑑賞して頂けたらと、切に願います。
最後に、この映画で重要な役割を果たす「コオロギ」。
ラストシーンで、年を取った溥儀が紫禁城の守衛の男の子に
コオロギが入った入れ物を渡すシーンがあります。
小さな入れ物に入ったコオロギは、溥儀自身だったのではないかと感じました。
窮屈な容器に入れられ、ようやく外に出られ、様々な束縛から解き放たれ
自由になれたことを表しているのかなと考えました。
自由な時はそう長くはありませんでしたが・・・。
最後に、
・圧倒的な映像美
・素晴らしい音楽美
・筆舌に尽くしがたいジョン様美(もちろん演技力も)
この三大美を味わっていただきたいです!!
ヒューマントラスト渋谷では、1/19(木)まで上映しています。
ヒューマントラストシネマ渋谷 | 自分の好みがみつかる映画館 (ttcg.jp)
シネリーブル池袋も終映が1/19に決まったようです。
※1/16追記
シネ・リーブル池袋 | ボーダーレスなセレクトで映像カルチャーを発信する映画館 (ttcg.jp)
※溥儀の弟、愛新覚羅溥傑さんと
ネットより借用しました。